※※こちらは、2022年の年末の出来事を書かせていただいています※※
思い出すと、今でも恐怖が湧き上がってくる。
娘が倒れた日。
当時、娘は中学3年生。
その日は推薦を取りたいと思っている高校の学校説明会だった。
私が出かける準備をしていたとき、かすかに嫌な臭いが鼻をかすめた。
「ある」そう確信した。
私は犬のように臭いのする周辺を嗅ぎ、それを見つけた。
それは、計量カップに入った、咀嚼された食べ物。
それは、計量カップいっぱいに入っていた。
私はそれを持ち、娘の所へ言った。
怒り心頭だった。
情けなくて、悔しくて、悲しくて、苦しくて…
そして、娘が憎かった…
そして娘を突き飛ばした。
「いい加減にしろ!」と。
娘は「殴って良いよ。私が悪いんだから。」と泣きじゃくった。
憎くて憎くてしかたなかった。なんでこんな仕打ちをされなければならないのかって…。
その時の私は、彼女の苦しみを全く理解することができなかったんだ。
彼女の心は「助けて!!」と悲鳴を上げていたのにね…。
それでも、学校説明会には出かけた。
道すがら、ずっとずっと娘のことを罵りながら。
どんなに辛かっただろう…どんなに悲しかったろう…。娘の気持ちを想うと、本当に心が苦しい。
説明会の最中、娘は「気持ちが悪い」と言ってお手洗いに駆け込んだ。
私はそんな娘の行動すらムカついて、お手洗いで吐いている娘にも苛立ちをぶつけていたんだ。
そして帰宅後。
帰宅していた主人に、娘のいる前で今日の出来事を話した。
これでもか、というくらい憎らしさを現しながら。
娘はどんな気持ちで聞いていたのだろう。親に愛されていないって感じていたのかな…。
あらかた話し終わり、私は苛立ちを抑えるためにお風呂に入った。
しばらくすると…旦那さんの叫び声が聞こえた……