「一日一季語一句」第87回(2019年10月28日〜11月3日) | 素敵な人に会いました

「一日一季語一句」第87回(2019年10月28日〜11月3日)

1ヶ月半に及ぶラグビーW杯が無事終了しました。

「えーっと、フォワードがディフェンスで、バックスがフォワードなの … …」
という「アレレ?」の疑問から始まったテレビ観戦ですが、結局最後までルールを理解できるところまでには至りませんでした。

わからないながらも見ているだけでも楽しかったのは、人と人、群れと群れがぶつかり合う物理的な臨場感をリアルに見せてくれたからでしょうか。

楽しいことばかりではありません。W杯期間中に未曾有の台風に繰り返し襲われて、海外から来られたお客様もさぞや大変な思いをされたことでしょう。
お疲れ様でした、皆さん。

しばらくラグビーロスかもしれませんが、そこは切り替えて、今週の七句です。


□10月28日の季語 「懐手(ふところで)」

   参道に佇ちて人待つ懐手
   (さんどうにたちてひとまつふところで)

□10月29日の季語 「花八つ手」

   「どれが花?」仕打ち哀しき花八つ手
   (「どれがはな?」しうちかなしきはなやつで)

□10月30日の季語 「冬日(ふゆひ)」

   綿埃目で追ふ冬日長きこと
   (わたぼこりめでおふふゆひながきこと)

□10月31日の季語 「根深汁(ねぶかじる)」

   一声も発せぬ夜や根深汁
   (いっせいもはっせぬよるやなぶかじる)

□11月1日の季語 「霜の声(しものこえ)」

   そっと踏む靴裏葉の声霜の声
   (そっとふむくつうらはのこえしものこえ)

□11月2日の季語 「鴨(かも)」

   先達を信じ鴨群れ空青し
   (せんだつをしんじかもむれそらあおし)

□11月3日の季語 「小春(こはる)」

   うたた寝の醒めて驚く小春かな
   (うたたねのさめておどろくこはるかな)



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