「一日一季語一句」第81回(2019年9月16日〜9月22日) | 素敵な人に会いました

「一日一季語一句」第81回(2019年9月16日〜9月22日)

台風15号の被害から、まだ復旧しない地域が千葉県にはあるようです。
2週間以上電気が来ない状態に陥ったら、自分の生活はいったいどうなってしまうのだろうと、思いを巡らせてみました。
きっと想像以上の非常事態が、次から次へと襲ってくるのでしょう。

普段は気付かないインフラの脆弱さにも、いざというとき、なんとか対処できる準備や心構えが必要なんだと痛感しました。
でも、今年まだまだ台風は来るんですよね。

さて、気をとりなおして、今週の七句は、こうなりました。

□9月16日の季語 「今年米(ことしまい)」

   冥土へは届かむものか今年米
   (めいどへはとどかむものかことしまい)

□9月17日の季語 「芋虫(いもむし)」

   命懸け生きてぞ芋虫蝶となり
   (いのちかけいきてぞいもむしちょうとなり)

□9月18日の季語 「南瓜(かぼちゃ)」

   頑なな南瓜なだめて夕餉かな
   (かたくななかぼちゃなだめてゆふげかな)

□9月19日の季語 「案山子(かかし)」

   ゴルゴの銃持たせ山田の案山子かな
   (ゴルゴのじゅうもたせやまだのかかしかな)

□9月20日の季語 「秋灯(しゅうとう)」

   座の端に手酌が易し秋灯下
   (ざのはしにてじゃくがやすししゅうとうか)

□9月21日の季語 「秋の草」

   枯るる前一気に繁る秋の草
   (かるるまえいっきにしげるあきのくさ)

□9月22日の季語 「小芋(こいも)」

   夫も子も日々健やかに小芋煮る
   (つまもこもひびすこやかにこいもにる)


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