「一日一季語一句」第80回(2019年9月9日〜9月15日) | 素敵な人に会いました

「一日一季語一句」第80回(2019年9月9日〜9月15日)

そうそう。消費税が上がって、郵便料金も値上がりなので、1円切手を買っておこうと、郵便局へ。
「1円切手20枚ください」
局員の方が出してくれた切手には、一人の老人の肖像が。
「あ、前島密 … …」
郵便の父。前島密(まえじまひそか)のことなんて、数十年間、思い出したことありません。
「ふ〜ん。この字をひそかと読むのか」
小学生の時、はじめて読み方を覚えて、即座に忘れてしまった名前を瞬間的に思い出すんですね。
人間の脳は、おもしろいです。

さて、とても更新が遅れてしまいましたが、今週の七句です。


□9月9日の季語 「白露(はくろ)」

   甚大の瑕あらはなる白露かな
   (じんだいのきずあらはなるはくろかな)

□9月10日の季語 「夜長(よなが)」

   一句だに捻れぬままに夜長耐ゆ
   (いっくだにひねれぬままに夜長たゆ)

□9月11日の季語 「葡萄(ぶどう)」

   一粒が百円の葡萄貰ひ受く
   (ひとつぶがひゃくえんのぶどうもらひうく)

□9月12日の季語 「天高し(てんたかし)」

   天高し大きな声の師を送る
   (てんたかしおおきなこえのしをおくる)

□9月13日の季語 「仲秋(ちゅうしゅう)」

   仲秋の出ると信じ窓洗ふ
   (ちゅうしゅうのいでるとしんじまどあらふ)

□9月14日の季語 「花野(はなの)」

   花野過ぎ黄色き花粉にまみるる子
   (はなのすぎきいろきかふうにまみるるこ)

□9月15日の季語 「秋の風(あきのかぜ)」

   コルビジェの壁は直線秋の風
   (こるびじぇのかべはちょくせんあきのかぜ)


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解説しません。
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