世界一素敵なプロポーズ。『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』

上昇志向のある女性だったら、羨ましくなるようなシーンが、『マーガレット・サッチャー　鉄の女の涙』にありました。

マーガレットが、１０歳年上の実業家デニス・サッチャーのプロポーズを受けるシーンです。

２５歳で保守党から下院議会議員選挙に立候補しましたが、惜しくも落選。

保守党員のオジさん連中から、小娘扱いされ悔しがるマーガレットを、憎からず思い、見守っていたデニスが、
落胆するマーガレットを気遣いやってきます。

サンドイッチの差し入れを頬張るマーガレットに、デニスが言います。

「きみは、よく頑張ったよ。
だけど、きみが落選したのには、理由がある。
きみが、食料品店の娘で、２５歳で、未婚だからだよ。
きみが、実業家の妻だったら、次の選挙は絶対当選するよ」

突然のプロポーズに、動揺しながら、

「私は、家事をするために、政治を諦めたりしない。
食器を洗って、一生終わるつもりはない」

そう言い放ちます。
すると、デニスは、

「そういうきみだから、結婚したいんだ」

未来の大英帝国首相となるマーガレットと、未来のファースト・ジェントルマンとなるデニスが生まれた瞬間でした。

そして二人は、『王様と私』のテーマ曲『シャルウィダンス』に合わせて、踊ります。
胸がキュンとしました。

こんなデニスと、信頼し合える夫婦であったことが、マーガレットの精神的な支えだったんですね。
「鉄の女」の心の中に、つねに、デニスの存在があったのだと思いました・


映画『マーガレット・サッチャー　鉄の女の涙』公式サイト


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