昭和スポットを巡る.3 熱海第一ビル | 自動車美術研究室のブログ

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今回は少しロマンのある昭和スポットをご紹介します。言わずと知れた温泉地、熱海の駅前に降り立つと目の前に立っているのがこの熱海第一ビルです。

3棟のビルがつながっているようなデザインで、かなりインパクトがあります。

このビルの何がロマンいうと、未成線の駅が残されているのではないかという都市伝説があるんです。

熱海モノレールというモノレールがこのビルが立った頃に企画されていたようで、今の後楽園ホテルあたりまでをつなぐ数キロの予定だったようです。

残念ながら実現することはなく、このビルの中に使われないまま遺構となった駅の跡が残されているのではないかという噂のみが残りました。

現地に行ってみるとたしかに、駅からそんなにビル自体が離れていないのに謎の地下通路がありました。

作りもなんとなく地下鉄の駅っぽい。

これは噂が立つのも頷けます


ビルの地下1階は飲食店街になってます。

熱海の地形柄、地下一階ですが、右側は道路に面した駐車場です。 

完全に昭和で時が止まってます笑

ビル自体は地上9階 地下3階建とかなり大きいです。

地下3階は機械室となってますが、ここが熱海モノレールの遺構が残されてるのでは?とされている階です。

かなりの事務所、店舗数が今も入ってますね。

こちらが階段 曲線が美しいですね。

地下3階まではおりれません。

エレベーターホールもかなり年季が入ってますね。

エスカレーターも年代物ですね。

1966年に建ってるので、55年も熱海の顔として活躍してきたんですね。 1階はブティックや観光案内所がはいってましたが、若い人はおらず、、

それもそのはずで、駅ビルが最近新しくなり観光的なものは全てそちらにとられてるなぁという感じでした。


まだまだ活気のある感じですが、最近上向きな熱海なので、再開発、、みたいな話にならないとは言い切れません。熱海に行かれる際はぜひちょっとだけ立ち寄ってみるのをお勧めします。もしかしたら幻の熱海モノレールの痕跡を見つけられるかもしれませんね?