元々病院嫌いということもあるのですが、検査に行こうとしなかったのにはいくつか理由がありました。
◎ 自分ががんを発症するなんて夢にも思っていなかった
当時の私にとっては、がんは無縁の病気で、特別な人が発症するものと認識していました。
また、それなりに健康に気をつけていたし、血液検査をしても特に問題はありませんでした。
まして、がん家系でもないので、関係ないと思っていたのです。
◎ 仕事のために時間がない
当時私は土日休みの会社で働いていました。しかし、私の所属する部門は、休日出勤は当たり前、代休はあってないようなもの。24時間体制をうたっていたので、真夜中でもお客様から電話がかかってくるような状態でした。
とても病院に行く時間はなく、心にも余裕がなかったのです。
◎ 上海では検査をしてくれる病院を探しづらい
中国では外国人は病気になると基本的に日系や外資系のクリニックに行って診てもらいます。
しかし、乳腺外科があるようなクリニックはほとんどありませんでした。
そこで、病院を探すのも面倒だし、いきなりローカルの総合病院に行く気にもなれなかったのです。
◎ 検査費用が高いと思っていた
日系や外資系のクリニックで診てもらうと費用が高額になります。特に検査費用がめちゃくちゃ高いのです。しかし、普段は病気だと分かって診察を受けるので、海外旅行傷害保険でカバーできるため、加入している保険会社によってはキャッシュレスです。
けれど、今回は病気ではないと思っていたので、保険が効かず実費になるとどれほど費用がかかるか分からないと思うと、とても恐ろしくて病院に行く気になれませんでした。
このような理由から、ずぅ~っとほったらかしにしていたのです。
もし、最初の異変に気付いた時に病院に行って検査を受けていたら・・・と思うこともあります。しかし、もしかしたら別の意味でもっと大変な状況になっていたかもしれないと思ったりもします。だから、これで良かったのです