世界で稼ぐ人 中国に使われる人 日本でくすぶる人

著者はこれからの人材を「稼ぐ人、安い人、余る人」の3種類に定義しています。
稼ぐ人とは、世界をまたにかけて活躍する「全球人」。
安い人とは、物価や賃金が低い国の人と同じようにローコストで生きることができる「現地人」。
余る人とは、日本国内にとどまる内向きの「内国人」。

グローバル競争の中で日本人が全球人となって勝ち残るためには、「語学力を含めた外交力」、「世界で通用する専門性」、「世界の人を動かすリーダーシップ」が必須というのが筆者の主張です。

専門性は「職能的」「事業的」「地域的」という3つの切り口でとらえる。
専門的なことを身につけるのに必要な時間の目安は5000時間と述べており、まずは自分の仕事と関連する分野についてするべきだと言っています。

最後に、全球人としてのキャリアモデルを「5年5場所」としています。
キャリアを5年刻みでとらえています。
23-28歳(第一場所):何かしら専門性を身に付ける
29-33歳(第二場所):第一場所で身に付けた専門性をとりあえずの武器として海外に行って仕事をする。地域的な専門性のイロハを身に付ける。
34-38歳、39-43歳(第三・第四場所):管理職となり、リーダーシップを学ぶ。
44-48歳(第五場所):CxOのどの分野でリーダーになるかを見定める。そして、それには何が不足しているのかを見極める。



タイトルの「中国に使われる人」や「全球人」というフレーズから、中国が中心にの内容なのかなと思いきや、そうでもありませんでした。

専門性を身に付けるための考え方(5000時間という目安、3つの切り口)、5年一区切りというキャリアの考え方、など参考になりました。

おススメ度:★★★★(5★が最高)

【目次】(「BOOK」データベースより)
1章 あなたも人材仕分けの対象になる(日本人よりも外国人を採用する/ユニクロと楽天で起こることを予想する ほか)/2章 外国人と対等に戦うー外交力(語学力・コミュニケーション力を身に付ける/人脈を広げる力を身に付ける ほか)/3章 自分だけのワザをもつー専門性と汎用性(日本人の考える専門性は、世界では通用しない/どの「専門」を選ぶのがトクか ほか)/4章 人を導く技術を身に付けるーリーダーシップ(調子あわせ人間から脱却する/ソニーのテレビ事業部を変えた部長の力 ほか)/5章 自分の将来像を描くーキャリアアップ(48歳でトップに立つ5年5場所/5つのステージ、全ガイド ほか)

海音寺潮五郎短篇総集2【中古】afb

海音寺潮五郎短篇総集第2巻を読了。
特に印象的な短編が「遥州畸人伝」。

この短編を読み始めたとき、「あれ、以前に読んだことがある気がする」と思いました。
そして、それが田原坂に収録されていた「椎の夏木立」であると気づきました。
時代背景が中国の王朝もの、日本の明治初期、ということが違うだけで登場人物の設定はほぼ同じでした。

その理由は最後の著者の説明で明らかになります。

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米軍の日本占領期間中、わたしは日本の武家時代に取材小説を書くのをやめていました。占領軍の検閲に引っかかって不愉快な思いをしたことがつづけて二回あったからでした。わたしは王朝時代と中国に取材したものを書くことで、糊口の方途を講じました。この作品もその期間中のものです。

実を申しますと、この作品の中心となる話は、西南戦争の際、わたしの村にあったことで、老人のモデルはわたしの小学校時代の友人の祖父にあたる人です。しかし、これを日本のものとして書いては、とうてい検閲をパスすることは出来ませんので、中国のことにして書きまして、二十四年の四月に「大衆小説」という雑誌に発表しました。検閲当局はみごとにだまされまして、パスさせました。

占領期間がおわった後、わたしはこれを西南戦争のことに還元して、改めて、たしか「富士」だったと思いますが、発表しました。「椎の夏木立」がそれです。

わたくし共、戦前、戦中、占領期間をずっと作家であった者は、いつもこういう工夫をこらしては、当局をたぶらかして作品を書いていたのです。何をどう書いても、決して処罰などされない現代の作家諸君にはまるでわからない苦労でしょう。しかしこういう工夫をして、当局をしてやることも、案外楽しみなものでしたよ。おひまがありますなら、「椎の夏木立」と読みくらべていただきたいと思います。(昭和四十七年)

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このような背景を知らず、作品の使い回しするなんてがっかりだなあと思ってしまった自分が恥ずかしくなりました。

実に奥が深い。


ところで、「椎の夏木立」と「遥州畸人伝」の主人公である老人は、池波正太郎の剣客商売の秋山小兵衛を彷彿とさせます。海音寺氏の池波氏への評価は低かったらしいですけど。。

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著者は元北京特派員。政治、経済から軍事にまで精通しており、分析が非常に鋭い。

中国共産党指導部の構造について非常にわかりやすく説明している。
習近平のことはもちろん、取り巻く周辺状況、勢力などがよくわかる。

これはおススメです。

おススメ度:★★★★★(5★が最高)






















日本企業(日本人)はルールを忠実に、充実に守るがルール作りには関心を持ってこなかった。
ルールを守ることには自身に対しても他人に対しても厳しく、ルールを破った人物や企業に対してはマウントポジションで叩く傾向がある。
しかし、なぜそもそもそのルールが出来たのか、必要性は何なのかということは考えない。

現在、国際舞台でルール作りに関わることは非常に重要。
本書では、その主導権をとるにはどうすればよいのか、ということについてEUロビイストや政府のWTO交渉官として活躍してきた著者ご自身の経験をベースに説いている。

これまで、すでにある土俵の中で、決められたルールの下でどうすべきかを考えてきた経営者やビジネスパーソンは多くいると思うが、そもそも自社に有利なルールをつくる、少なくとも不利になるルールができるのを食い止めることに取り組んできた人は少ないのではないかと思う。
多くの日本人ビジネスパーソンにとって目から鱗となる内容。

また、要所要所に著者のユーモアがちりばめられていて、くすりとさせられる場面が多々あった。


国立代々木競技場で開催されたフィギュアスケートの世界国別対抗戦は日本チームが見事優勝!

ペアの高橋成美は9歳から14歳まで北京で活躍していて、インターに通っていたので英語と中国語も流暢。東北訛りがあるのは、コーチが東北出身だったかららしいです。

http://sports.qq.com/a/20101211/000826.htm?pgv_ref=aio
日本花滑美女中文流利
※花滑(花?滑冰の略。フィギュアスケートの意)

http://www.youtube.com/watch?v=NiwZcxUiTJg カナダの中華料理屋で流暢な中国語で注文している映像があります。


卓球の福原愛、石川佳純の中国語も東北訛りですし、中国語ができるアスリートの共通点は「東北訛り」のようです。

上記のYoutubeの映像を観てたら、高橋成美は6か国語も話せるようです。
現在は慶応のSFCに在籍。

天はニ物も三物も与えますね、、





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