ある賭け・・が瞬時に私の脳裏をよぎった。
この個室で男3人に囲まれている現状でどうこう騒いでも
おそらく覆らない。騒ぐほど生命が危ない・・であれば・・
私:「じゃあ、カードで払う。ただカードはホテルだから取りに帰る」
店長:「少々待っていろ。ボスに相談してくる」
と仲間の一人が個室を出た。
そして数分・・・この数分が何時間にも感じられた。
ガチャリとドアが開き
店長:「喜べ!12,000元(17万円)はディスカウントで10,000元
(15万円)になったぞ!カードで支払え・・」
この状況下、わざとディスカウントをすることで私に心理的作戦を
仕掛けてきた。2,000元安くなっただけでも、不思議と心理的圧迫は
少なくなっていく・・・もし、カードがあったら、払っていただろうと
今でも思う。
私:「わかった。ありがとう。では、カードを取ってくる」と
ドアに手をかけようとしたとき
店長:「NO!一人だと逃げるからこの3人がついていく。お前のホテル迄行き、カードを取ってきて、また戻ってくる。」
まずい、少々作戦が狂い始めた。カードを取りに行くといって店舗を出て、そのまま逃げようと思ったのであった。しかし、その作戦は見事に打ち砕かれた。
店長:「3人ホテル迄行く。下で待っている。カードとってこい」
そして最後に心理的プレッシャーを与えてきた。
店長:「ホテル・部屋NO、帰国便はわかっている。もし、払わない場合は
どうなるかわかるな!!」と。
なぜ帰国便?!と我を一瞬見失った。
私の表情を察した店長はさらに心理的圧迫をかける。
店長:「March22 JL794・・・・」
店長:「Howrd Jonson Hotel NO621」
これには参った・・
どうやら、ボディーチェックをした際に出国カードに書いてあった
内容やホテルのルームキーNOをメモられた様だ。
愕然とした表情で私は男3人に連れられ、店舗を出て、見知らぬ車の
後部座席に乗せられ囲まれながら、その場所を後にした(続)