現在私の移動運用はIC-705が主体です。そしてたまにFT-991Aを使っています。
FT8運用を行うにあたり、RasberryPiにJTDXを入れ、RDPでiPADまたはKindleに
とばして運用しております。
詳しくはこの辺りから...
さて、そんな運用スタイルなのですが、某赤城山麓さんのTwitterから、FT8をiPAD単体で
出せるっぽいソフトがあることがわかりました。
それがこちら。
使えるのが、Icomの三機種のみ(*1)ですが、移動運用でRasberryPiを持って行かなくてよいのはちょっと
惹かれます。お値段が少々張りますが、買ってみることにしました。
(*)IC-705, IC-7610 and IC-9700
接続について。家のwifiを使って接続する分には非常に楽ちんでした。
ネットワークの知識は必要ですが、齧ったことがある人なら苦労することは無い感じ。
iPhoneのインターネット共有を使い、iPhoneをルーターにして、
IC-705-----iPhone-----iPad との接続は、若干ハマりました。
iPad側の設定ですが、ここの「省データモード」がONになっていると接続できませんのでご注意ください。
それ以外はさほど苦労する箇所はありませんでした。
設定手順は一番下に乗せます。
UIはこんな感じ。iPADから直接操作できるのと、音声がiPAD経由で出せるようになります。
これは移動運用より固定運用で、リグとは離れた場所で運用するのに使い勝手が良さそうです。
FT8で運用すると、スコープの部分にコールサインが表示されます。
これはちょっと良いかも。
肝心の波を出すところですが、TXとRXを分離する方法がわからず、私には使いづらかったです。
というか、JTDXが良くできているのが良くわかりました・・・。
面白いのが、一台のIC-705に、ラズパイにはUSBでつなぎ、iPadにはWifiで接続、ということができます。
(多分Windowsでもできると思います。)
こんな感じですね。ちゃんとどちらからも信号を出すことが出来ました。
両方つなげて信号強度を確認しましたが、
アルゴリズムの差でしょうか?シグナルレベルに結構な差異があります。
このアプリ意外と多機能なようで、
これだけメニューがあります。まだ全然使いこなせていませんが、使いこなせれば面白いのかも?
私が唯一使った、pskreporterの表示。
こんな感じです。
同じ時間に出したpskreporterの本家サイト、
こっちの方が個人的には見やすいかなぁ・・・。
でも、球表示のほうが距離は直感的ですね。
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さて、設定手順です。
IC-705-----iPhone-----iPad
のように、iPhoneのインターネット共有を使う方法を想定します。
まずはIC-705の設定。
MENU→SET
WLAN → ONにします。
接続設定(子機)
アクセスポイント一覧
ここで、自分のiPhoneのインターネット共有の奴を選んでアクセスします。
DHCP(再起動後に有効)
通常はONです。ONにしておくと、その一つ下のIPアドレス欄に、DHCPにより
割り振られたIPアドレスが表示されますので、iPad側の設定時に利用してください。
ただしDHCPですのでIPアドレスが変わることがあるのでご注意を。
IPアドレスが変わるのが嫌な人は、DHCPを使わずに静的IPで。
iPhoneのインターネット共有の仕様は、
IPアドレス 172.20.10.*
サブネットマスク 255.255.255.240
ですので、その範囲で使わなそうなアドレスを指定します。
参考までに、静的IPを指定した場合の設定例です。
WLAN設定に戻り、リモート設定。
ネットワークユーザー1を選択。
ネットワークユーザー1ID、ネットワークユーザー1パスワードを入力します。
これでIC-705の設定は完了。
続いてiPad側です。
まずは先ほど述べたように、インターネット共有で利用しているiPhoneのWifiを
選択し、省データモードをオフにします。これがオンになっていると接続できません。
SDR-Control for Icomを立ち上げるとこんな画面になります。
Connectを選択。
Addを選択。
Titleは適当に。
IP Addressに、IC-705のIPアドレスを、
Username、Passwordに、ネットワークユーザー1ID/ネットワークユーザー1パスワードを入力し、
Addを押下します。
これで、前の画面でリグを選択して、Connectを押下すると接続できるはず!
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私の個人的な意見としては、FT8端末としては、今JTDXなんかを使っている人は、そっちを使い続けたほうが良いんじゃないかなぁと思います。
ただ、IC-705であれば、Wifi経由のiPadとUSB経由のPCの表示ができて面白いですし、リグの操作もできますので、そういう目的で買うのは大いにアリですね。
(私はそういう使い方をしようと思っていますし、アプリ自体が発展することを祈って購入しました。)
おしまい。