Android版・iOS版のWifiRigCTRLを v2.31 にアップデートしました。今回の目玉は、MEMバンドメモリー機能からPOTA/SOTAのスポット情報を取得し、そのままリグを周波数・モードへ合わせられるようになったことです。
背景
MEM機能自体は「プリセット周波数」「ユーザー登録の周波数」をワンタップで呼び出せる機能として実装していましたが、POTA/SOTAのアクティベーターを追いかける(チェイス/ハントする)際は、結局スポットサイトを別途確認して手動でVFOを合わせる、という二度手間が残っていました。今回、この部分をMEM機能に統合しました。
v2.31の変更点
新機能: MEMバンドメモリー + SPOT連携
- プリセットメモリー(読み取り専用)
- 160m〜70cmの代表周波数をバンド別セクションで表示
- 70cmバンドにCW(430.050 MHz)・SSB(430.100 MHz)を追加
- ユーザーメモリー(自由に登録・編集・削除可能)
- 周波数・モード・ステップを自由に登録
- モード選択はドロップダウン方式(LSB / USB / CW / CWR / AM / FM / C4FM / DV / RTTY / PSK)
- POTA SOTA(今回追加)
- POTA/SOTAの最新スポットを取得し、MEM画面内に一覧表示
- コールサイン・パーク/サミットID・周波数・モード・経過時間を表示
- タップすると、そのまま周波数・モードへジャンプ(モード名はWifiRigCTRL内部の表記に自動変換)
- 操作は MEMボタン短押しで呼び出し、長押しで管理
VFOをぐるぐる回してスポットサイトと突き合わせる作業がなくなり、チェイス/ハント時の反応速度がかなり上がるはずです。
Android版: P/W/Sボタンを追加
POW(パワー)・WIDTH(フィルター幅)・SQL(スケルチ)の3つを1ボタンに統合しました。
- タップするたびに Power → Width → SQL → 選択解除 とサイクル
- 選択中の項目名がボタン下部に表示されるので、今どれを操作しているか迷いません
iOS版: BK-IN / APRSパネルの自動切替
同じ表示位置に、モードに応じてパネルを自動で切り替える仕組みを入れました。
- CW系モード(CW / CWR 等)のとき → BK-INパネルを表示
- それ以外のモードのとき → APRSパネルを表示
変更: PTTタイプのデフォルト
PTTタイプのデフォルトを CAT(RIG) に変更しました。従来の設定から変えたい場合は、設定画面から選び直してください。
補足
- Raspberry Pi側のスクリプトはv2.30から変更なしです。今回のアップデートはアプリ側だけで完結します。
アップデート方法
Android版
https://github.com/ji1ore/M5CoreHamCAT/tree/main/v2.32/M5CoreHamCAT_Android
APKをダウンロード → 「提供元不明のアプリ」を許可 → インストール、という手順です。
iOS版
https://github.com/ji1ore/M5CoreHamCAT/tree/main/v2.32/M5CoreHamCAT_iOS
App Store公開準備中のため、現状はXcodeでのビルドが必要です。
まとめ
POTA/SOTAを追いかける運用スタイルにとって、スポット確認からQSYまでをアプリ内で完結できるのは地味に大きい変化だと思います。ハント・チェイスのテンポがワンテンポ速くなるはずです。
不具合報告・要望はいつでもGitHub Issueまでどうぞ。

