Android から Raspberry Pi Zero 2W を経由して無線機をリモート制御する Wifi_RIG_CTRL for Android に、バージョン v1.40 を公開しました。 今回のアップデートでは、CW 運用や VPN 越しの操作性を大幅に改善する機能を中心に強化しています。

1. USB 経由の CW 中継モードを新規実装

v1.40 の最大の変更点は、M5ATOM Lite を Android に USB 接続して CW を中継できるようになったことです。

● CW モード(キー ON/OFF 中継)

物理キーの ON/OFF を Android → Raspberry Pi → 無線機へ転送します。 遅延が少なく、縦振れ・エレキーどちらでも自然な打鍵が可能です。

「キー状態を Raspberry Pi の /cw/key に中継」 (Wifi_RIG_CTRL for Android v1.40.txt より)

● 非 CW モード(FM-CW / SSB 用)

CW トーン(700Hz)を Android 側で生成し、Pi の /radio/audio_tx へ送信します。 FM-CW や SSB のトーン送信に対応しました。

● サイドトーン再生(低レイテンシ)

Android 端末側でサイドトーンを再生できます。 ヘッドホン運用時に便利で、設定は次回起動時も保持されます。

● CW VPN バッファ設定

VPN 越しの CW 中継で発生する遅延を補正できます。

「LAN 内 : 50〜100ms / VPN : 測定値 + 200ms」 (同ファイルより)

● FM-CW PTT 遅延設定

VPN 使用時に発生しがちな “送信の頭切れ” を防ぐため、PTT の先行時間を調整できます。

2. IC-705 の TX 音声レベルを修正

IC-705 使用時に TX 音声が小さくなる問題を修正しました。 Raspberry Pi 側の api.py を更新することで、PCM 出力が 100% で送られるようになります。

「IC-705 TX 音声レベル修正(PCM 100% 設定)」 (同ファイルより)

3. FM-CW と SPK の音声競合を解消

FM-CW 送信中に受信音声(SPK)が競合してしまう問題を修正しました。 これにより、FM-CW 運用時の安定性が向上しています。

4. CW USB ステータスバーを新設

画面下部に CW USB の状態を示すステータスバーを追加しました。 USB 接続状況や中継モードが一目で分かります。

  • 灰色:未接続

  • 黄色:接続済み(中継 OFF)

  • 緑色:CW relay

  • 青色:Audio relay

  • [Muted]:サイドトーン OFF

長押しで CW 設定メニュー(サイドトーン、VPN バッファ、PTT delay など)に入れます。

5. M5ATOM Lite を使った USB CW 中継の正式サポート

v1.40 では、Wifi_Rig_CW と組み合わせた USB CW 中継が正式に統合されました。

  • クライアント M5ATOM(Android に USB 接続)

  • サーバー M5ATOM(無線機のキー端子に接続)

という 2 台構成で、安定した CW リレーが可能です。

6. APRS・音声・PTT など既存機能もそのまま利用可能

v1.40 は CW 関連の強化が中心ですが、既存の以下の機能も従来通り利用できます。

  • 受信周波数・モード・S メータ表示

  • 周波数・モード・パワー・スケルチ変更

  • 受信音声ストリーミング(SPK)

  • PTT ON/OFF

  • APRS ビーコン送信(DireWolf + Android GPS)

  • プロファイル切り替え

  • API Key 認証

  • WireGuard VPN 経由の外出先接続

7. バージョンアップ方法

v1.31 → v1.40 の更新では、以下の作業が必要です。

  • Raspberry Pi 側:create_api.sh を再実行

  • Android 側:新しい APK をインストール(設定は引き継がれます)

まとめ

v1.40 は CW 運用のための大型アップデートです。 特に USB CW 中継は、Android 端末をキーイングデバイスとして使えるため、 移動運用や VPN 越しの CW に大きなメリットがあります。

  • CW の遅延補正

  • FM-CW の頭切れ対策

  • サイドトーンの低レイテンシ化

  • M5ATOM Lite との USB 連携

これらにより、リモート CW の実用性が一段と向上しました。

 

#記事はAIが作成しています。