・はじめに
前々から取り掛かっているRemotekeyerWifi ですが、IPアドレスやWifiプロファイルをソースコードに直に書くという仕様が
私にとっては使いづらいのでなんとかできないものかと思っていました。
SDカードかなんかに書いて取り込めると便利なんですけどねぇ...とは思っているのですが
本体がこのサイズですから、マイクロSDカードのスロットを追加しようにも隙間がなく、
どうやらATOM S3 LiteだとUSB接続してPCからファイルを参照できるみたいよ???
とか聞いたものの、難しくて断念しました。
どうしたものかと思案したところ、
こんなのがあるのを思い出しまして、使うことにしました。
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と、いうことで、v1.02ではIPアドレスを含むWifiプロファイルをソースコードから切り離しました。
WifiプロファイルはマイクロSDカードに格納し、上記TF-CARDリーダーの9pinにATOM Lite/ATOM S3 Liteを
接続して本体のEEPROMに読み込ませて使用します。
なお、ESPrONEについてはこれまでと同じソースコード上へのWifiプロファイルの書き込みとなります。
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以下に詳細を記していきます。
①ハードウェアについて
作る上の作業性が悪かったので、クライアントの部品の位置を見直しました。
左 修正後 右 修正前
写真だとこう。
サーバ側は特にいじらず...
②ソフトウェアについて
・ATOM Lite、ATOM S3 Liteのソースを共通化
PINの情報がすべて1つのソースに乗っており、コンパイル時のオプションで何を使うかを決める形になっています。
※各デバイスともに一応同じソースで動いていますが、ATOM Liteが一番安定して動作しています。
※異なるデバイス同士の組み合わせで動作をすることを確認していますが、同じデバイス同士のほうが音が安定します。
※ESPrONEはあきらめました。
・ソースコードとWifiプロファイルの分離
ATOM Lite、ATOM S3 Liteでは、ソースコードをWifiプロファイルと分離して、ファームウェアはM5Burner上から焼けるようにしました。WifiプロファイルはマイクロSDカードに登録のうえ、TF-CARDリーダーでATOM Lite、ATOM S3 Liteの本体に読み込んで使用します。
・DHCPへの対応
WifiプロファイルにDHCPを使えるようにしました。これによりDHCPサーバーの動いている環境では、IPアドレスをしていしなくてもサーバー/クライアントのホスト名を指定すれば動作するようになりました。
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実際のセットアップイメージを以下に記します。
・資材調達
GitHubのReadmeにかかれている電子部品を用意します。
大物はATOM Lite/ATMICプロトキットですね。それぞれ2つ必要です。
WifiプロファイルをSDカード経由で組み込む場合は、TF-CARDリーダーも必要になります。
なお、TF-CARDリーダーは16Gまでの容量(今どきこの容量は逆にびっくり)しか対応していないので、
ご注意ください。
・組み立て
組み立てを行います。
・ファームウェア読み込み
ファームウェアの読み込みはM5Burnerで行います。
M5Burnerは以下から入手できます。
この方が詳しく書いてくださっていました。
※使用にはユーザー登録が必要ですのでご注意ください。
インストールが終わったら、デバイスとPCをUSBで接続します。
その後M5Burner上でデバイスを選択して、RemotekeyerWifiを検索します。
ATOMLite/ATOMS3Liteのサーバー/クライアントのファームウェアがあります。
目的のものをダウンロードします。
ダウンロード後、Burnします。
COMポートを選択するのをお忘れなく。
うまくいくと、こんな感じで赤点滅します。
(Wifiプロファイルがない通知です。)
Wifiプロファイルを編集してマイクロSDカードに登録します。登録後、TF-CARDリーダーにSDカードを入れてATOMLite/ATOMS3LiteをTF-CARDリーダーに接続します(9Pinを刺す)。
接続後にUSB等で電源が入った状態で再起動(写真右上部の本体横にあるボタン押下)
再起動してWifiプロファイル読み込みがうまくいくと、青ランプが点灯します。
上記をサーバー/クライアントそれぞれに実施してください。
参考:Wifiプロファイルのファイルサンプルは以下にあります。
ファイル名はサンプルと同じ、
wifi_client_profile.txt
wifi_server_profile.txt
で読み込むようになっています。
各プロファイルはサーバー/クライアントでペアになる組み合わせを同色にしておいてください。
プロファイル数は最大5個まで指定できます。
上記操作により、Wifiプロファイルの情報はAtomLite/AtomS3Liteの本体にあるEEPROM
に読み込まれますので、これ以降はTF-CARDからの読み込みをしなくても使用することができます。
ですので、動作確認が終わりましたら、AtomLite/AtomS3LiteとRemotekeyerWifiの基板は
ネジで固定してしまって問題ありません。
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初期設定が終わりましたら、後は使用になります。
使用時は使用したいWifiプロファイルの色をボタン押下で選択して使います。
ちょうどこの動画で操作したみたいな感じですね。
ちなみに私は、
シアン:家庭内LAN
マゼンダ:出先で使用するモバイルルーター
イエロー:ATOM Lite同士のダイレクト通信
の3プロファイルで運用しています。
なお、クライアントにはKeyerXSのようなキーヤーを繋いで使用しています。
直のパドル入力には対応していません。
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どんな使い方ができるか?
⭕️家庭内にて
家のシャックにあるリグにリモートキーヤーとRaspberryPiを接続して、
・Raspberry Piではリグの音と周波数操作を行い(RDPでiPad miniで操作)
・RemotekeyerWifiではリグとは別の部屋でパドルで操作したCW信号をリグに届ける
ようなことができます。
機器が小型なので、家庭内の操作場所の自由度が増えます。
⭕️接続するリグごとにサーバーを用意して、クライアント側で接続時に選んで使用
・ATOM Liteの価格が安価なので、各リグごとにリモートキーヤーを繋いでおき、それぞれに
別のサーバー名を割り当てておく
・クライアントのWifiプロファイルには各サーバ向けのプロファイルを用意しておき、使用時に
サーバを選択して使用
⭕️車の中で
前の座席にリグを置いて、後部座席で運用する場合など、機器が小型なので自由に取り回せる。
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弱点は?
❌️Wifiを使用するので、大人数が集まり携帯電話のWifiが輻輳している場所では使用は難しい。
おしまい。
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かなりとっつきやすくはしてみました。

















