いつか夜空で

いつか夜空で

You can't help getting older, but you don't have to get old.

 

物置の棚の片隅に置きっ放しになっている古い工具箱の中に、これまた古く錆びたプライヤー(日本で一般的に使われているコンビネーションプライヤー)が入っている事は覚えていた。

それをわざわざ引っ張り出したのは、単に必要に迫られたばかりではなく、蘇らせて再び役に立つようにしたいと思ったからだ。

 

このプライヤーは、父の物であった。

お世辞にも手先が器用とは言えなかった私の父親だが、日曜大工とか家中の雑事に使用していた事は記憶にある。

そのプライヤーに錆び落としのオイルをスプレーし、ワイヤーブラシで丁寧に擦って磨いた。

ピカピカのシルバー色とまでは行かないが、幾らか黒くシミの残る使い込まれた雰囲気が戻って来た。

 

磨きながら思ったのだが。

このプライヤーに使われている金属素材は、安っぽい「鋳物」といった手触りではなく、しっかした「鋼」であるという事。

今は、百均でもある程度の種類の工具を揃えられる時代だ。 プライヤーをはじめ、スクリュードライバーにニッパー、形状多彩なラジオペンチだって売っている。

簡便な時代になったなと思う反面、父の時代の様な昔は、ひとつひとつ金物屋でそれなりの値段を払って手に入れていたのだ。 そしてその分、丁寧に使っていたのだ。

錆を落としたプライヤーを手に、ズシリとした重みやカッチリとした嵌合具合に、思わず頬が緩んだ。

 

ところで。

所持している自動銃のボルトを分解掃除しようと思ったら、へんてこりんなマイナスネジが使われているので作業が滞った。

恐らくはメーカーの、「好き勝手に分解させたくはない」という思いの表れであろう。

一般的な規格品のマイナスドライバーでは、先端部の厚みがあり過ぎてスロットに入らず、回す事が叶わない。

手持ちのドライバーを1本削って、専用工具を自作するか? それともその前に、鉄砲屋さんに外し方を尋ねてみるか?

 

 

 

 

10月3日(土)

関東地方も漸く晴れましたね! もうあまりに久しぶり過ぎて、週末の山歩きはどこへ行こうか迷っちゃいましたよ。

 

迷った割には相も変らぬ「筑波山」であり「薬王院コース」だったのですが、思い返してみると、結構久しぶりに歩くルートでした。

前に、下山途中の薬王院で住職に呼び止められて以来。

別に、その時の事が遺恨となって残っていた訳でもないのですが、単に終わらぬ秋雨の影響で、暫し間を空けての山行となりました。

 

季節は移ろい、前回の筑波山中腹一周の際は「半袖T シャツに短パン」姿だったのですが、早朝の気温に合わせ、スタート時は「上に一枚長袖シャツを羽織った長ズボン」姿。 歩き始めて汗ばむ様であれば、脱いで調節する作戦です。

実際には長ズボンも暑苦しく感じ、「短パンにすれば良かった…」と思った次第ですが。

 

男体山山頂からの眺めは、残念ながら地平線近くが雲で霞み、富士山もスカイツリーも望む事が出来ませんでした。

一旦下って「立身石」では、先行者であるお二方(見ず知らずの方ですが)に挨拶し、久しぶりの気持ちの良い好天を喜び合いました。

その後、御幸ヶ原で持参したサンドイッチを食べ、自然研究路で男体山を巻いて下山路へ。

全行程8km足らずで所要時間3時間半は、少しゆっくり目に歩いた結果で、それだけ秋晴れの山歩きを心から楽しんだ証ですね。

 

ふと見たら、愛車のタイヤが泥だらけになっておった。

と言っても、どこかのオフロードコースを攻めに行ったわけではなく、自宅の駐車場(ってか、車を停めている庭の一角)が、一か月以上にも及ぶ長雨でドロドロになっているからに過ぎない。

我が家の駐車スペースは、舗装などされてないんですねぇ。

 

「なんともまぁ汚いなー タイヤだけでも洗おうかな?」と考えたが、見方を変えれば、やはり「オフロード車」に「泥んこタイヤ」と言う組み合わせも悪くない。

否! お似合いとすら表現しても良いかもよ?

 

…と、年一でしか洗車をしない男は、自らを弁護するように、まるで自己肯定でもするように、見て見ぬふりをするのであった。

 

久しぶりにギター・エフェクターを組み立てた事に気を良くし、更なる続編の製作を企んでいます。

そこで、なにを作ろうか悩みながら部品箱の中を眺めていたら、低周波の増幅回路に汎用性の高い”2N5457”が欠品している事に気がつきました。

既に製造を終えてから歳月を経ているFET(電界効果トランジスター)ですから、果たして今も流通しているか?

 

”2N5457”は、Nチャンネル接合型のTO-92パッケージで、エフェクターやオーディオアンプ等に広く使われています。

手持ちの機材を修理する時の為にも、いくらかの在庫は確保しておきたいところ。

ネットであちこち検索していたら、大陸の大手ECサイトに目が止まりました。

お一人様1パッケージ限りの購入ですが、10個入りで170円!

通常の感覚では、2個も買えない金額で、その5倍の数量を手に入れられる計算です。

迷わずポチしたのは言うまでもありませんでした。

 

21日に注文し26日には我が家のポストに投函。 彼の地からたった5日間で届いた封筒を開け、

取り敢えずテスターで接合と絶縁の状態を測りましたが、10個共に特に問題は無いようです。

さて、次はなにを作ろうかなぁ?

 

もう雨ばっかりなので、アウトドアー派の私としては、やる事が無くて困っていたのです。

そこで、部屋の片隅にすっ放っておいた「ギターエフェクターの基板のみ状態」を引っ張り出して来て、ボリュームやスイッチ類を取り付けてケースに収めました。

 

そもそも、この基板部分を製作したのは20年以上も前のこと。

往年の名機、Honey社(後のShin-ei)製の倍音に富んだファズが欲しくて、プリント基板のエッチングから自作したモノ。

部品を買い集めてマウンティングまではしたのですが、なぜか途中で自分の音に対する嗜好が変わり、その状態のままでお蔵入りになっていました。

併せて、ケースも当時加工したモノで、今ならテプラで貼る文字もインスタントレタリングで転写されています。

 

配線類のハンダ付けを終え、ギターとアンプを繋いで試奏してみると、スピーカーから凄い音が飛び出して来ました!

60年代の当時を彷彿させる、まさにジャキジャキした音。

今でも、メーカー製エフェクターのラインナップにファズはありますが、全~然違います。

あんなにお行儀の良い感じじゃなくて、もっと悪そうな音と言ったら伝わりますでしょうか?

 

このファズにはトーンコントロールのスイッチがあり、ちょっと弾いた後にそれをパチンと切り替えてみると、更に「クセ強」なエゲツナイ音に変わりました。

ジミヘンが使用したことで有名な“ダラス”のファズなんか比べものにならない、もっと狂暴な感じ。

これを曲の中で使いこなすのは、容易じゃないでしょうね。

 

なにはともあれ。

20年以上の歳月を経て空間に解き放たれた音は、自分の中では一二を争う、お気に入りの「ファズ音」になりました。

 

【参考写真】

 

”フラット登山”と言うものが、一部の好事家の間で流行っているらしい。
「ロングトレイルほど求道的ではなく、かといって山頂を目指す登山でもなく、かといって散歩ほどゆるく短い歩行ではない。都会の散歩よりももっと深く濃い自然に浸り、とはいえつらくならない程度に、ただ歩く喜びを満たす旅。」がコンセプトだそうだ。

そこで、3週末に亘って雨に祟られた自分としては、久しぶりに来る事の出来た筑波山で、このフラット登山というヤツをやってみる事にした。
なんと言っても台風一過の状況だし、上部の山道はさぞや荒れているであろう?との読みにもよる。

いつもの如く、午前5時半頃に麓の「市営駐車場」を出発した。
通常、ここからは「つくば道」を真っ直ぐに登って「筑波山神社」を目指すのだが、今日は少し西に折れ、「筑波山梅林」へ向かう。
早春の梅の開花時期には賑わう梅林だが、時間帯も相まってひっそりとしていた。
梅林内を通り抜け、林道を歩いて真壁町の方角へ。 この辺りは車も通れるアスファルト道路なので、道自体に趣は無いが、至る所で路上に水が流れ、こんな時は泥濘でなくて良かった!と思う。

筑波山の裾野に沿う様に、うねうねと曲がりくねりながら進む。
途中2度程道を折れ「鬼ヶ作林道出会」。 更に進んで「薬王院コース出会」へ。 ここでルートを変えて「地獄階段」へ向かえば、いつもの薬王院コースをトレースする事になるだが、今日は林道を直進する。
道路上には、野生の栗が落ちていた。 もう、そんな季節に入って来ているのである。

我が家から見て筑波山の裏側にあたる「真壁町羽鳥」の地域を、ひたすら歩く。
筑波山の登山道のひとつである「深峰歩道登山口」へ続く分岐を通り過ぎ、「筑波高原キャンプ場」を横目に見て、筑波山の北北東側まで歩く。
「林道ゲート」に到着したら、周回コースの3分の2は歩いた事になろうか? ここで南に進路を変えて、「おたつ石コース」の起点である「つつじヶ丘」へ向かって少しだけ登る。
この間が本日の最難関で、いつもはチョロチョロとした流れだが、本日はドバドバとなった沢を4,5本渡る。 いつも以上に、浮き石を踏まない様に気を使った。

「つつじヶ丘」の駐車場で小休止。
久しぶりの好天なので、そこそこの台数の車が停まり、ロープウェイ乗り場も賑わっていた。
ここから先は「迎場コース」を下って「筑波山神社」を目指す。

神社にて参拝後、コーヒーショップであり洒落た土産も買える筑波山の新しい拠点「Base 877」に立ち寄った。
店名の「877」は筑波山の標高であり、筑波山愛が窺えるお店である。
営業時間が10時からなので、早朝から登り始めて9時前には帰途についてしまう自分は、いつも寄れずに居たのであった。
記念にTシャツを一枚購入し、本日のスタート地点へ戻った。

ほぼほぼ中腹を一周りしたコースだったが、後から見返すと全行程16.2km。 累計高度は、登り下り共に803mであった。
たまにはこんな「山頂を目指さない山歩き」も、悪くないもんだと思った。

 

現時点で5歳児である少年の為に、ラジオのキットを購入した。

おそらく、まだちょっと早いと思うのだが、後もう2,3年もすれば監修付きでなら組み立てられる様になる筈だ。

その時を見据えて、ストックしておこうと思う。

 

自分が初めてラジオを作ったのは、小学校4年生の時と記憶している。

入部した校内の科学クラブで、ゲルマニウムラジオを組み立てたのが初体験である。

ハンダ付け作業不要のキットだったと思うが、コンセントを利用した電灯線アンテナで微かにNHK第一放送が聞こえた時は、例え様もない程に感動した。

 

それまでだって、家にはラジオがあったのだ。

テレビでの放映が終わった後などに、父親がトランジスターラジオを出して来て、ナイター中継の続きを聴いている姿は日常的に見ていた。

つまり、身近な存在であったラジオだが、自分の手で作って到来する電波を音として聞き取れた時は、まったく別の喜びがあったのですね。

その成れの果てが、現在の自分だと言える。

 

ラジオは良い!

組み立てキットの中でも、ラジオほど成果が分かり易く感激出来るモノはない。(…と昭和のラジオ少年は思う)

年々歳々、FM補完放送への移行が進むAM(中波)放送だが、5歳児が当時の私の年齢に達するまで、まだどこかの局を聴ける環境は続いてくれるであろう。

 

「終活」は、現時点で私の思考を左右する最も大きなファクターである事に間違いはない。

基本的には趣味の為の道具類だけれど、ひとつひとつ処分して身の周りを削ぎ落し軽くし、少しでも”シンプルライフ”に近づけたいものだと考えている。

 

その一端として、射撃の為の鉄砲を一丁、手放そうかと思う。

スキート(クレー射撃の種目のひとつ)用の上下二連銃。 黒染めの銃身&機関部が気に入って手に入れたモノだが、もう例会に出る事も無くなった今となっては、無用の長物である。

これを手放しても、まだ最後の一丁が残っているしね。 自動銃が。

 

自動銃には、「回転不良」と呼ばれる弾のローディングトラブルに対する心配はあるが、なんと言っても3発入るので、スキートだけでなくトリプル・トラップにも使用出来るところが良い。

それに、もしこの地球上にゾンビウィルスが蔓延した時などは、その装填可能な1発の差が生死を分けるかも知れないのだ! …って、まぁ想定がアホですね。

 

冗談はともかく。

一丁だけ手許に留めるとしたら、やっぱり自動銃の方になるのだと思う。 セルフディフェンスの面を考慮しても。(まだ言うか?)

 

超~久しぶりに銃を引っ張り出して磨いていたら、なにやら急に且つ無性に射撃場へ行きたくなって来た。

前回行ってから、もう間もなく3ヶ月が過ぎようとしている。

「行くか? どうするか?」と思案しつつ、結局今日は行かないんだろうなぁ…

 

3週末続けての雨降りですよ。 ここのところずっと連日の悪天候ですが、これ程までに続くと、心底嫌になりますねぇ…

私は若い頃から外へ出るのが好きで、休みの日に家の中でグズグズ過ごしていると、なにか損をした様な気にさえなって来るのです。

それなら…

多少の雨であるならば、カッパを羽織って山へでも行けば良いのですが、さすがに起きた時点で既に土砂降りだと、その気も萎えてしまいます。

 

そんなブルーなサタデーには、古いアコースティックギターのペグ(マシーンヘッド、糸巻き)を取り替える事にしました。

交換したのは、フェンダー製の”DG-7”というビギナーモデルで、入手時から付いていた安っぽいペグが経年でガタガタになり、各弦のチューニングを順に取っていくと、合わせる傍から既に合わせた他の弦の音程が狂っているという、堂々巡りの「無限地獄」の状態となっていました。

そこで、ネットで「有名メーカー品ではないが、そう悪くもない」クラスの物を購入。

ビス穴等の寸法は事前に確認しておいたので、取り付けは何の問題も無くすんなりと済み、文字通りの「ポン付け」作業でした。

 

弦も張り替えて音程を合わせてみると、気持ち良いくらいにピタッと合います!(まぁ、これが当たり前なのですが)

好みで言えば、ちょっとだけギアーの回転が軽過ぎる感はありますが、以前の無限地獄から脱せられただけでも「良し」としましょうか。

 

2週末続けての雨降りとなってしまった。

夜中に目が覚めた時、外からは結構な雨音が聞こえていたので、「こりゃ~行っても山道は川と化しているであろう…」と想像し、毎週末の習慣としている山登りは早々に諦めた次第。

連続して断念させられるのは珍しい。 季節の変わり目に入ったという事か?

天気予報を見ると、来週もずっと傘マーク絡みの毎日だ。

 

昨日、大陸から交換用のマイクケーブルが届いたので、朝から入れ替え作業を行った。

先だって、車から降ろしたアマチュア無線のモービル機”FT-8900”だが、いじり回している内にマイクケーブルが劣化していた様で、ヒビ割れたりポロポロと外被が剥がれ落ちたりしてしまった!

またもや「加水分解」の仕業だ。

つい最近も、仕事用の靴底が剥がれるというトラブルに見舞われて居り、この樹脂の劣化現象にはほとほと嫌気がさしている。

 

中学生の頃に買った無線機のマイクが、今もって何ともないのだ。

ベトベトにもなっていないし、ポロポロ崩れる事もない。

多分、ケーブル外被は塩化ビニル製ではないかと思うが、現代の生産コストを最重視した耐久性の低さは、どうにかならんものか?

 

こんな、両端にターミナルが取り付けられただけの6芯カールコードではあるが、メーカー純正品を買うとなると、存外に高い。 しかも、品質の程度は既に証明済み。

そこで、ネット通販を利用してサードパーティー品を調達した。 お値段は、送料も含めて800円余り。 想像通りに大陸から直送されて来たが、これで充分である。 メーカー純正品だって、本を正せばどうせ大陸製なんだろうし。

 

実際に交換作業を行ってみると、マイク内部での収まりが悪く、ケーブルの外被を少し切り落とす加工が必要であった。

しかしこれとて、純正品よりも社外品の方が入念に作られているからであって、雑な仕上げの純正ケーブルに合わせて敢えて品質を落とすという、なんとも皮肉な加工を強いられる結果になった。