中小企業むけ人事労務サービス・採用支援などをおこなっております

COH社労士事務所 人事労務LABO代表の石黒です。

ブログをご覧いただき、ありがとうございます。

今回は採用について。

 

採用のミスマッチに関するご相談において、

「パソコンができない方を採用してしまった」という話がたまにあります。

 

いざ入社した後に事務作業を頼んだ際、

思っていた以上にパソコン操作ができず、

かえって周りの社員さんへ負担が掛かってしまったりすると、

このようなご相談が来る傾向にあります。

 

まず、採用面接の現場においては、

意外とパソコンの使用経験やスキルを確認しているケースが、

思いのほか少ない印象を受けます。

 

これは若い世代の方々が、

今では学校教育においてパソコンを使用していたり、

普段からスマートフォンやタブレットになれているので、

「パソコンの基本操作くらいできるでしょ?」という

固定概念が招くミスマッチであるのではないかと考察しています。

 

そもそも「パソコンの基本操作」というのが何を指すのでしょうか。

非常に興味深いキーワードです。

これは経験則から私見を述べますと・・・

 

●メールの送受信ができる。

●Wordを使ったことがある。

●Excelを使ったことがある。

 

このくらいの印象を「基本操作ができる」と

表現していることが多いような感覚があります。

 

しかし業種にはよるものの、

実際に仕事上でパソコンを使用するとなると、

例えばメールのCC・BCCの使い方や添付資料にパスワードをかけたり、

Wordでは図形描写やワードアートを使って文書を作成したり、

Excelでは四則計算や場合によっては簡単な関数を使ってデータ表を作成したりと

意外と多岐にわたる操作が必要になると思います。

 

そのため「基本操作」という概念は、

採用においては非常に危うい採用基準であると言え、

 

現代において最も怖い不祥事として、

企業の保有する個人情報の流出がありますが、

メールの操作一つで起こり得る問題ですから、

そう思うと重要性を感じて頂けるのではないかと思います。

 

では、具体的にどうすれば良いかということになりますが、

これはやはり採用選考時にきちんとパソコンスキルのチェックを、

採用面接官がおこなうべきであると考えます。

 

お勧めの方法としては、以下の通りです。

 

 ・手順1:会社の各業務で最低限必要となるパソコンスキルを確認する。

 ・手順2:上記を反映したチェックシート(アンケート)を面接で答えてもらう。

 ・手順3:必要に応じてヒアリングをおこなう。

 ・手順4:必要に応じて配属部署の教育担当者に共有する。

 

最近はマイクロソフトやGoogleで、

webのアンケートを簡単に作成できますので、

オンライン面接であってもスキルチェックは、

比較的容易にできますのでお勧めです。

 

せっかく会社業績や生産性を高めようとして、

人材採用を行ったにもかかわらず、

逆にそれらの足枷になってしまっては本末転倒になってしまいます。

 

そのようなことにならないよう、

ひと手間だけ採用選考に取り入れることで、

ミスマッチの防止に繋がることも多いので、

ぜひお試しいただければと思います。

 

今回もブログをご覧いただき、ありがとうございました。