香りの王様ジャスミン。
今の時期は道を歩くと、ハゴロモジャスミンの甘い香りが漂ってきますね。
ふわ~っと香る甘い香りに、思わず香りの犯人を見つけたくてきょろきょろしたり…。
今日はジャスミンのご紹介です。
ジャスミン![]()
分類 モクセイ科 半耐寒性つる性低木
英名 Common jasmine
和名 ソケイ
学名 Jasminum officinale
属名 Jasminum アラビア語の植物名 yasmyn のラテン語化した語に由来
種小名 officinale 薬用の
原産地 インド カシミール地方
気候型 熱帯気候型
エピソード![]()
ジャスミンの花は古代ペルシアでyasminと呼ばれたことから来ていて、
昔から栽培されていましたが、
どのようにしてヨーロッパに入ってきたかが不明です。
ペルシアではとても珍重され、花をごま油に浸して香りを引き出すことも知っていました。
台湾での一般のジャスミンティーは、乾燥したジャスミンの花を茶葉に配合したものと、
茶葉とジャスミンをいっしょに発酵させた「秀英花茶(包種茶)」があります。
マツリカ(J.sambac)はインドネシア、フィリピンの国花になっていて、台湾では花を
お茶の香り付けに用いた「茉莉花茶」があります。オオバナソケイ(J.grandiflorum)は
香水の原料として最も重視されている種類で、現在フランスのグラース、イタリア、
モロッコで広く栽培されています。
8000個の花からたった1gの精油しか抽出できない高価な天然香料です。
ソケイは日本には9世紀初頭に伝来したといわれています。
利用法![]()
利用部位 花
味と香り 甘い香り
料理 生の花を料理の飾りつけやお茶に、アルコールの香り付けにします。
健康と美容![]()
成分はジャスモン、リナロール、インドールなどが含まれています。
鎮痛作用、鎮静作用、去痰作用、抗炎症作用、精神高揚作用、などの効用があります。
染色とクラフト
花をポプリに使います。
ガーデニング![]()
園芸用に販売されているハゴロモジャスミン(J.polyanthum)は入手しやすいので、
南向きの塀や壁に這い登らせるようにするとよいでしょう。
注意 花以外は有毒の恐れがあるので使用しない。
カロライナジャスミン、マダガスカルジャスミンなどは有毒なので注意
(ハーブインストラクター講座 STEP2 60種のハーブ補遺2より引用)
ジャスミンティーやジャスミンの香料など、ジャスミンと名のつくものは
それぞれ違う植物になるんですね!
こういうときに学名があると便利ですよね。

