コーヒーを飲み過ぎて胃が荒れてしまう。
コーヒーを控えている…。
でも、あの味が好きなんだよね…。という方はチコリコーヒーいかがでしょうか?
これは、チコリの根を刻み乾燥し焙煎したチコリをフィルタでこすとコーヒーに似た飲み物ができるんです。
今でもフランスでは苦みの強いコーヒーの一部にチコリがブレンドされているんですよ
では、今日はチコリをご紹介しますね。
チコリ
分類 キク科 多年草
英名 Chicory
和名 キクニガナ
学名 Cichorius intybus
属名 Cichorium ある植物のアラビア名 kio(行く)+chorion(畑)から変化した名前
サラダ、根野菜を意味するギリシア語のkichoraに由来し畑という意味
種小名 intybus キクニガナのアラビア名
原産地 ヨーロッパからシベリア、アフリカ北部
気候型 西岸海洋性気候型
エピソード
民間説話によると戻らない恋人の船を求めて涙を流す少女が姿を変えたものでその船は戻る事はありませんでした。
花の青いのは少女の涙だといわれています。
ルーマニアでは太陽神の求愛を身分違いで拒んだだめ、怒りを受けて花にされた美女の姿だといい伝えがあります。中世では魔力があると信じられていて、錠前にかざすと鍵が自然に開いたり、葉の汁をぬっておくと人の心を思いのままにすることが出来るといわれ、魔法使いたちが使った妖術の万能薬はチコリでした。
夏の初めから終わりに花は規則的に開花し正午になるとしぼんでしまいます。
その特徴を利用して花時計として植えられることがあります。
開花時間は緯度に関係しています。
日本には明治初期に導入されましたが近年まであまり普及しませんでした。
利用法
利用部位 葉 花 根(薬用には全草)
味と香り 苦味
料理 チコリには多くの種類があり、葉を食べる軟白葉の(チコン)、根を食べる品種などがあります。サラダとして生食するのがポピュラーですが、ゆでてムニエルやグラタン、バター炒めなどにもします。この場合はレモン汁を加えゆであくを抜きます。
美容と健康
葉には鉄、カルシウムなどの豊富なミネラル、イヌリン、タンニン、ペクチン、コリン、エスクレチンなどが根にはイヌリン、苦味質、コリン、タラキサステロール、タンニン、糖類、少量のアルカロイドなどが含まれており、浸出液には中枢神経の興奮、心臓の活動を増強させ、血液を浄化し、皮膚をきれいにしてくれます。
葉の苦味が胆汁の分泌を活発にし、血糖を下げ、糖尿病の症状を改善し、また意を健やかにし、消化を助けます、肝臓機能、腎機能を促進する効用があり、便秘の改善、利尿作用などもあり、豊富な鉄瓶を含み貧血の症状を改善するといわれています。チコリコーヒーは穏やかな強壮作用があります。
染色 葉から青色の染料がとれます。
注意 多量摂取は妊婦の子宮出血や流産の原因になることがある(ハーブ安全ガイド)
*ハーブインストラクター講座 STEP1 60種のハーブ 補遺 ジャパンハーブソサエティー編
チコリーコーヒーを飲むときにも、少し違った視点でいただけそうですよね。
いただいたチコリーのドライハーブです。珍しいですよね!
ハーバルライフを始めてみたいなぁと思われたら、ぜひJHS にご連絡くださいね!
小さな協会ですが、日本でも有数の植物のエキスパートが集まっています。
ハーブの知識はもちろんのこと、
染色やお料理など生活に密着してハーブのことを学ぶことができるのも楽しいですよ。