膝の痛風(?)の整体治療
尿酸結晶の排出を促進する整体治療で、4日目には膝の痛みが解消していた症例の解説です。
患者Yさん=64才-男性-会社役員の症例
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① Yさんの病歴・・・
患者Yさんは、10年ほど前から左足の痛風発作が度々生じ、その都度、整形外科などで治療をしていたそうです。ただ今回は足ではなく、左の膝に痛風発作と思われる膝痛が生じたそうです。ちなみにYさんは、膝の痛風発作が過去に二度あり、その度に整形外科で加療していたそうです。前回の膝の痛風発作は3年前だそうです。Yさんは別件(半年間続いている歯痛(歯根膜炎)で当院に通院されている時に、たまたま膝が痛み出したので、本件も併せて整体治療する事になりました。
② Yさんの診察
・痛風発作と思われる膝痛の部位は、左の膝蓋骨面の左半分くらいの部位で、今では安静時痛も強く、膝を少しでも曲げると、膝痛は増強するそうです。
・視診上、同部の皮膚に、鶏卵大の発赤と熱感、疼痛および圧痛部がありました(腫脹は軽度)。この部位は、3年前の膝痛風発作時と同部位だそうです。よく見ると、左の膝蓋腱付近にもピーナッツ大の発赤と熱感、圧痛がありました。
・今回は発症していませんが、10年前から何度か生じている足の痛風発作部位は、左足の第4~5中足骨付近で、この10年で、10回近くの痛風発作があったそうです。
・今回の発症は、脚を延ばして座椅子に座り、長時間パソコン仕事をしていて、そこから立ち上がる時に左膝に違和感が生じたそうです。その時は「ただの筋肉痛かな」と思っていたそうですが、しかし次第にその違和感が悪化し、歩行時に足を上げたり曲げたりする度に痛みが生じるようになり、次第にそれが強くなって、やがて跛行をするようになったそうです。時間と共に動作時痛だけでなく、安静時にも膝の痛みが強くなりだしたので、そこで改めて膝を見ると、前出の様な「発赤・他」が左膝にある事に気づいたそうです。Yさんは、以前にも似た様な発赤を伴う、左膝の痛風発作を病院で治療した事を思い出し、今回も膝の痛風発作が生じたのでは、と思ったそうです。
・Yさんは生来元気で、病気などをしたことが無く、血液検査や画像検査で異常を認められたことは無かったそうです。ただ10年ほど前から、今回の様な痛風発作になる事が度々あり、尿酸値が高くなる事があるそうです。
・Yさんは、週に3~5日ほど、約30分間の全身的な筋トレをされているそうです。
・Yさん的には、尿酸対策として、好きだったビールの飲酒を控えたり、野菜を多くとる事などを心掛けているそうですが、やはり誘惑に負けて、ビールを多飲したり、肉食中心になったりする事があるそうです。
・血圧は正常範囲だそうです。
・アンビルテストは陰性でした。
➂ 治療目標と整体治療
⑴ 膝蓋骨周辺の炎症を消退させる為に、患部の血流を促進して、尿酸結晶の排出を促進する
・外側上膝静脈および外側下膝静脈還流促進テクニック
・内側上膝静脈および内側下膝静脈還流促進テクニック
・膝蓋動静脈網解放テクニック
・ハムストリング、下腿三頭筋解放テクニック
・腎臓の内臓整体
④ 経過と結果・・・
・初診治療後、「何か少し、膝の痛みがマシになったような気がします」と仰っていました。
・2診目来院時、「あれから膝痛は、ちょっとマシな感じでした」と仰っていました。施術後、「さっきより、少し軽くなった気がします」と仰っていました。
・3診目来院時、「膝の赤み(発赤)が半分くらいにまで薄くなっています。痛みも2~3/10くらいで、膝を曲げても痛みません。(跛行せずに)普通に歩けます。薬も飲まずにこれだけ早く良くなるのは、初めてです。」と仰っていました。触診上、圧痛もほとんど無く、熱感も減っていました。
・4診目来院時、「膝の痛みは0.5/10以下で、正座をしても痛みません。全然普通に歩けるので、もう問題ありません。赤み(発赤)も消えかけています」と仰っていました。元々のYさんの主訴である別件(半年間続いている歯痛(歯根膜炎)の治療も終盤に入っていましたので、本件の集中治療を終了する事にしました。
⑤ 今回の症例の概説、、、
・今回の膝痛の件は、Yさんが別件(半年間続いている歯痛(歯根膜炎)の治療で通院されている時に、たまたま発症した膝痛症例でしたので、いきがかり上、本件も当院で診る事になりました。従って本件では、Yさんは整形外科などの病院を受診されていませんので、今回の膝痛が100%痛風によるものかどうかは、ハッキリとはしません。しかしYさんの膝痛の既往歴(☚某病院で二度の膝の痛風の診断-治療を受けている)や、今回の所見(膝患部の鶏卵大の発赤と熱感、疼痛および圧痛部)、発症の状況(座位で仕事中に徐々に発症)などから、ほぼ膝の痛風と考えて、差し支えないと思いました。
・そこで当院の痛風治療のセオリーである、「尿酸結晶を患部から排出する」事を治療目標として施術する事にしました。
ちなみに痛風の原因となる尿酸結晶は、以下の環境で関節組織などに沈着-炎症を起こしやすい、と言われています。
1. 血流の減弱している部位
2. 冷えている部位
尿酸結晶
上記1,2から、その痛風治療方針として、➂「治療目標と整体治療」に掲げる「膝蓋骨周辺の炎症を消退させる為に、患部の血流を促進して、尿酸結晶の排出を促進する」は、合理的な治療目標である、と考えます。
・一般的には、上記1,2に合致する痛風の好発部位として、「足の第一趾(親指)」付近が有名ですが、Yさんの様に「足の第4~5中足骨付近」も、上記1,2に合致する痛風の好発部位ですし、膝関節周辺も痛風発作の少なくない部位のようです。
・今回の症例では、その患部は主に膝蓋骨の外側面ですから、同部を支配する血管系である「外側上膝静脈および外側下膝静脈」の静脈還流を促進し、尿酸塩の排泄促進に寄与する様に施術しました。
・ところで膝関節は、膝関節全体に広く広がる血管網=膝関節動静脈網があるので、やはりこの血管網全体の循環も促進する方が、患部を直接支配する「外側上膝静脈および外側下膝静脈」の静脈還流を促進するだけより効果的だと考え、「外側上膝静脈および外側下膝静脈還流促進テクニック」以外にも、「内側上膝静脈および内側下膝静脈還流促進テクニック」「膝蓋動静脈網解放テクニック」「ハムストリング、下腿三頭筋解放テクニック」も追加施術し、下肢全体から尿酸結晶を排出出来るように考え、それを施術しました。
・結果的に初診から効果が出始め、四日目にはほぼ完全に痛みが解消していましたので、上記仮説で概ね妥当であったのでは、と思います。
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