横浜山手西洋館〜花と器のハーモニー〜見学会報告(前編) |   ハーブで彩る衣・食・住 (NPO・ジャパンハーブソサエティー横浜支部)

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     横浜山手西洋館~花と器のハーモニー~見学会報告(前編)


 去る6月9日(木)横浜支部2016年度6月の月例会「横浜山手西洋館~花と器のハーモニー~見学会」が行なわれました。雨の予報もスタートしてわずかのみ、曇り空に時折薄日が差し、散策には最適の気候でした。参加人数は14名とやや少なめでしたが、横浜シティーガイドの吉澤さん、飯倉さんのアドバイスで、当初の予定の倍以上の内容が盛り込まれ、西洋館のみならず、横浜山手の歴史やエピソードなども説明していただき、以前この地を訪れた方でも、改めてこの地を深く知り、その魅力に触れる良い機会になりました。見学会終了後のアンケートでも、「シティーガイドさんが良かった」という声が多くあがりました。また「今回の企画が大変良かった」「参加して良かった」「また来てみたい」などの声をいただき、満足のいく月例会となりました。
 
 さて、この日の行程ですが、みなとみらい線元町中華街駅元町口に集合した私たちは、アメリカ山公園に出ました。ここからはベーブリッジがよく見えます。今は花が盛りの良い季節。公園内はもちろん港の見える丘公園への道すがらも様々な花に出会いました。

ベイブリッジ

花1


花2


 気象台→ブラフ積みの塀などを見ながら、港の見える丘公園ローズガーデンに到着。最近ではバラだけでなく、様々な花が植えられ、イギリス庭園風に様相を変えつつあるとのことでした。

ブロフ積み

ローズガーデン

 
 港の見える丘公園に隣接するのはイギリス館。ここから横浜山手西洋館7館で開催されている<花と器のハーモニー>を楽しむことになります。
 私たちが巡った館は、イギリス館→山手111番館→山手234番館→エリスマン邸→ベーリックホールの5館、さらに解散後有志で(参加者のほとんどでしたが)JR石川町駅側にあるイタリア山庭園内の、外交官の家まで足を伸ばしました。

 それではここからは、各館ごとの<花と器のハーモニー>、写真とともにお楽しみください。
 まずイギリス館です。今回の企画全体の総合プロデュースを手掛けられた花美術家の日向雄一郎さんが担当された館です。入り口から廊下、トイレ、各部屋部屋にたくさんの花々が素敵な器とともに演出されています。(以降のどの館にも共通していることでした)。特に目を引いたのは、真っ白なお部屋に、無数の真っ白な笹百合が生けられたお部屋です。今回は全館の共通花材として百合が設定されています。イギリス館の入り口にはたくさんのカラフルな百合の花が生けられていましたが、対照的にこの部屋は白一色。さらに背景に下げられているカーテンのようなものは、細く裂いたニューサイランの葉で編まれたものでした。

イギリス館1

イギリス館2

イギリス館3

イギリス館4


 山手111番館は日本フラワーデザイン専門学校の生徒さん方が担当され、若々しい斬新な作品が多かったように思います。ここの百合は高い天井を活用した立体と奥行きの演出です。立体模型に散りばめられた百合の花は、柱に隠れた試験管のような長い筒型のガラス器が水補給の役割を担っています。ダイニングのテーブルセンターに飾られた淡い色彩の花の集合体も素敵でした。

111の1

111の2

111の3

111の4


 外人墓地→山手資料館を通って着いたのは、最も古い西洋館である山手234番館、大小様々な器に飾られた花をテッセンの花と蔓で一つの集合体に仕上げた作品、壁画のような作品も素敵でした。よく見ると、花の茎の下には小さな水の入ったビニール袋や小瓶がついています。水補給のためですが、これも立派な作品の一部となっています。(ゆ記)

234の1

234の2

234の3
   
                          =後編へ続く=