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「歯茎が腫れている」人がやっているNG歯磨き3つ

多くの人の歯磨きは、「磨き時間」「歯ブラシの持ち方」「磨き方」が間違っています。健康と、笑顔のある人生をつくる完璧な歯磨きの方法をご紹介します



 口臭ケアだけでなく、重篤な病気のリスクを減らして健康な体を手に入れる。

  99%の人が間違えている歯磨き

世の中に出回っている歯磨きの99%は、残念ながら間違っています。

特に歯磨きで間違っていることが3つあります。それが「磨き時間」「歯ブラシの持ち方」「磨き方」です。

まず磨き時間ですが、実に7割の人が3分未満で歯磨きを終えています。

朝は1分でも無駄にできないという人が多く、夜は仕事から帰ってきたら疲れていて、いろいろおおざっぱになる。やる気が出ない。このような生活が続けば、歯磨きに時間を使えないのも無理はありません。

しかし、これではどうしても磨き残しが出てしまいます。実際に歯垢染色剤を歯磨き後に使ってみると、赤く染まった歯を確認できます。

では、どれくらい磨けばいいのかというと、10分間です。上手に10分間磨くことができれば、だいたいのプラークは除去できます。さらに、フロスや歯間ブラシ、スポンジブラシを併用することで、ほとんどのプラークを除去できます

1日1回は10分間の歯磨きタイム

ですので、まず1日1回は10分間の歯磨きタイムを確保してください。

そして、歯ブラシの持ち方。多くの人が手をグーの形にして歯ブラシを握り、ゴシゴシと力強く磨いていますが、これではプラークを隅々まで除去できません。

歯は狭い面積のうえ、カーブや凹凸があるので、小刻みで繊細な動きが求められます。絵を書くときにペンをグーで持つとうまく書けないように、上手に隅々まで磨くためには、ペンを持つような感じで、人差し指、中指、親指の3つの指で優しく持って、シャカシャカと磨きましょう。

また、グーで持つことで歯ブラシの毛先は歯に強く押し付けられ、必要以上に曲がって潰れてしまいます。歯ブラシの毛先がよく開いてしまう人はこれが原因です。

歯ブラシを優しく持つことで、毛先のしなやかさを活かして効果的にプラークを除去するだけでなく、歯周病対策である歯周ポケットへのアプローチも歯茎を傷つけずにスムーズに行えます。


最後に磨き方ですが、これから3つの磨き方を提唱します。毎日3種類の磨き方で10分間。これだけでもプラークの除去効率はこれまでと比較にならないくらいに上がります。

歯磨きの時間と歯ブラシの持ち方に気をつけながら始めていきましょう。

まずは、これまで通りの磨き方で一通り歯を磨いていきます。これにより、歯の表面に付いたプラークを除去していきます。

歯ブラシをペンの握りで持って、歯ブラシを横に動かします。歯ブラシの先端のしなりを使い、毛先を機能的に動かすイメージで優しく磨いていきます。



磨き残しの原因は、歯の磨き方や時間だけでなく、そもそも磨いていない歯があるという点も見逃せないポイントです。

歯を磨く順番を決めよう

すべての歯をしっかり磨くために、歯を磨く順番を決めることをおすすめします。横磨きだけでなく、この後に紹介する縦磨き、バス法もこの順番で磨いていきましょう。


次は、歯ブラシを立てて磨く縦磨きです。歯は平らではなく、カーブしているため、横磨きだけでは歯の内側に磨き残しが出てしまいます。


人参の皮をピーラーで剥くときのように、縦方向に磨いて、1本1本の歯の内側のプラークも除去していきましょう。

奥歯の縦磨きが難しく感じる人もいます。慣れてくればうまく磨けるようになりますが、それまでは、歯ブラシの向きを変えながら、しっかり歯と歯の隙間にアプローチできる方法を見つけましょう。


歯周病ケアに最適「バス法」

歯周ポケットのケアに特化した磨き方です。

歯茎に対して45度の角度で歯ブラシを当て、横に小刻みに動かします。なるべく毛先の長いやわらかめの歯ブラシで磨きましょう。軽度の歯周病ならこの磨き方で治せます。


最初はうまくできているか、わからないかもしれません。毛先を歯にそわせるように歯周ポケットに入れるようにすると、スッと毛先が入っていきます。慣れないうちは鏡を使って視認するのがおすすめです。

歯磨き後に血が出ると「磨き過ぎて、歯茎を傷つけた」と思うかもしれませんが、これは大きな誤解です。バス法で優しく磨いているなら、歯茎が傷ついたわけではありません。

では、どうして血が流れるのか。詳しくはこの後に話します。

歯磨きの出血はチャンス!

歯磨きで血が出た。特に先ほど紹介したバス法を使って磨き始めると、多くの人が血を出すことになると思います。

でも、安心してください。ここで出た血は、歯磨きによって歯周病を治療しているともいえるのです。

歯周病になると、歯周ポケットの中で、免疫と歯周病菌の戦いが繰り広げられます。このとき、体は炎症反応を起こすので、どんどん歯茎に血液を送り込んでいきます。すると、小さな刺激や圧力を与えるだけでも出血が起こります。

しかし、この血の中には、大量の炎症性物質や歯周病菌が含まれています。実際に、このとき出る血はサラサラしていますが、これは、歯周病菌が持つ酵素が血液の凝固作用を妨げる性質を持っているためです。

つまり、ここで出る血は、歯周病と免疫機能の戦いの中でできた悪い血。ならば、体外に出してしまうのが最良の選択です。

逆に、出血で歯磨きをやめるのは本末転倒です。

実際に2週間ほどかけて、この血を出し切り、歯周ポケット内のプラークもしっかり除去できれば、血の凝固作用も戻るので、多少の刺激でも血は出なくなります。

ですから、歯磨きで血が出ても気にしない。いえ、それどころか喜んでどんどん血を出しきってください。

ただし、力は弱めに、歯茎に毛先を当てないように。痛みを感じた場合、それは力を入れすぎか、歯茎に毛先が当たっているためなので、歯周ポケットに歯ブラシの毛先がしっかりと差し込まれていることを確認しながら磨いてください。

また、歯磨き後のうがいで吐き出した水に血が混ざっていないから、血が出ていないと勘違いする人もいますが、うがいでは歯茎から少量の血が出ていることに気づけません。

ですので、はじめのうちは鏡で磨いた歯を確認してみましょう。すると、小さな出血を確認することができるはずです。そして、出血を確認したならば、歯周病治療に自身の歯磨きが大いなる活躍をしたと、その成果を喜んでください。

ここまで縦磨き、横磨き、バス法の3つの磨き方を紹介してきました。

歯磨きをする目的は、口内のプラーク(病原菌)を除去することにあります。プラークの中には虫歯菌と歯周病菌が山ほどいますが、このプラークの除去には3つの磨き方だけでなく、歯ブラシも一緒に使い分けるのがより効果的です。

まずは、かための歯ブラシで縦磨きと横磨きをし、歯の表面についたプラークをしっかりと除去していきます。しっかり時間をかけて磨くことで、虫歯の脅威はかなり軽減できます。

しかし、まだ完全ではありません。歯周病菌の温床となっている歯周ポケットにプラークは残っています。そこで、理想をいえば、ここでやわらかめの歯ブラシに持ち替えて、毛先をしっかり歯周ポケットに入れるバス法で磨いていきます。

先ほどもお伝えしましたが、血が出たらむしろチャンスなので、出し尽くすつもりでていねいに優しく磨いていきましょう。

これらを実践すると、歯磨きだけでプラークの90%ほど落とすことができるため、毎日の歯磨きはこれでほとんど完成形といえ、虫歯や歯周病を遠ざけることができます。

ここで1つ注意点。磨くときには1本1本の歯に着目し、ブラシが当たらないところがないように磨いてください。

これを実現するためにおすすめなのは、鏡で確認しながら磨くことです。特にこの新しい歯磨きを始めたばかりのころは、絶対に磨き残しがでてしまいます。

鏡で確認しながら磨いていくと、歯磨き技術が格段に向上し、だんだんと自分の歯や歯茎が回復し、きれいになっていくのを実感できるでしょう。うれしさや自信もわいてきます。

とはいえ、プラークは強敵なので歯ブラシだけでは完璧ではありません。他のオーラルケアグッズを使って、最後の仕上げといきましょう。

歯ブラシ交換は月に1度

歯ブラシを使っていて迷うこと。それは、歯ブラシの交換タイミングです。

多くの人は、毛先が開いてきたら変えどきという認識を持っていると思いますが、やはり歯ブラシは、おろしたての状態がもっともプラーク除去の効率が高く、使うたびに除去効率が衰えていきます。

そこで、なるべくおろしたての状態の歯ブラシを使っていただきたいので、早めの交換を推奨します。

では、どのタイミングで替えればいいのかというと、そこは、わかりやすく、毎月1日としましょう。「月が変わったら歯ブラシ交換」。これなら忘れることなく歯ブラシを交換できます。

さらにこの歯磨きは、かためとやわらかめの二刀流なので、月に1度の交換でも歯ブラシのポテンシャルを損なわないので、いつもさわやかで輝いた歯で毎日を過ごすことができます。

歯磨きにプラスして、フロスや歯間ブラシ。そしてスポンジブラシなども併用すること。これを行うことで初めて完璧な歯磨き完成するのです。

皆さまの健康と、笑顔のある人生を、心から祈っています。





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