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大谷翔平選手の大活躍で湧くドジャー・スタジアムに今シーズンから『築地銀だこ』がオープンしました。


            ドジャー・スタジアム


6個入りのたこ焼きが税抜き13.99ドル(約2,238円、1ドル160円で換算。以下はすべてこのレート)という値段は日本の3倍以上ではないでしょうか。ドジャー・スタジアム名物のホットドッグ(ドジャー・ドッグ)が6~7ドルくらいですので、現地感覚からしても割高な食べ物です。考えてもみてください、たこ焼き1個が370円以上するんですよ!



     ドジャー・スタジアム内の『築地銀だこ』

それでも私が3塁側通路にある『Gindaco』の前を通りかかったときにはカウンターに長い列ができていました。せっかくのメジャー観戦、なにか祝祭的なモノを少し変わった食べ物に求める人が多いのでしょうか。

でしょうか、と他人事のように書くのは、私自身は「ふ~ん」とお店の前を素通りしたからです。食事はいつもの通りドジャー・ドッグで済ませました。ですからドジャー・スタジアムで食べるたこ焼きが日本より美味しいかどうかはコメントできません。

ケチだ、という理由もありますが、それだけではありません。ロサンゼルス近辺に住んでいると、日本のいわゆるB級グルメはそれほど珍しくは感じないのです。

一昔前まではアメリカの日本食レストランといえばスシやテンプラばかりだったような気がするのですが、少なくとも現在のロサンゼルス近辺は食べられない日本食の種類を考える方がむしろ難しいくらいになっています。

私の近所に話を限っても、ラーメンも唐揚げも焼き鳥もとんかつもそれぞれの専門店がありますし、『吉野家』、『CoCo壱番屋』、『丸亀製麺』、『くら寿司』、『牛角』、といった日本でお馴染みのチェーン店がいくつも出店しています。

日本の味と雰囲気をそのまま再現しているような店もあれば、同名異曲とまではいかなくても現地風にかなりアレンジされた店もあります。いくつか例を挙げて紹介します。

YOSHINOYA は吉野家か?牛丼の値段は?

   カリフォルニア州コスタメサ市にあるYOSHINOYA店舗外観


最初に牛丼チェーン大手『吉野家』を取り上げることに特別な理由はありません。ただ私が深く愛しているからです。

アメリカにおける吉野家1号店は1979年にロサンゼルスで誕生したと同社ウェブサイトの社史ページにあります。以後、様々な紆余曲折があったらしいのですが、現在は全米に105店舗のチェーンを展開しているとのこと。

ただし、日本の吉野家ファンがアメリカのYOSHINOYAに足を踏み入れると、若干の違和感は避けられないでしょう。少なくとも、私の近所にある店舗はそうです。

店内には日本でお馴染みのコの字型になった長テーブルはありません。その中をキビキビと動き回る店員さんもいません。マクドナルドなどと同じように、カウンターで注文し、自分で席にオーダーを運ぶセルフサービス形式です。(※近年日本国内でもカウンター注文式店舗も増えているようです)

お持ち帰りでも、店内で食べても、牛丼はプラスチック製の使い捨て容器に入ってきます。やはり使い捨てのフォークもついてきます。「お箸はない?」と頼むと割り箸をくれますが。

    左:日本の吉野家、右:アメリカのYOSHINOYA

このように雰囲気はかなり異なりますが、牛丼の味そのものには多分それほどの差はないと思います。少なくとも私は、目隠しをして食べ比べたら日本製とアメリカ製の牛丼を当てることはできないでしょう。

気になるのはやはり価格差です。私が頼んだ牛丼大盛(Beef Bowl Large)は税抜き10.99ドル(約1,758円)でした。日本での店内価格は596円ということですので、その約3倍になります。

それだけのおカネを出してでも、あの懐かしいヨシギューをアメリカで食べてみたいか? は人それぞれではないでしょうか。

本場インドでも評判の美味しいカレーライスの値段は?


  カリフォルニア州アーバイン市にあるCoCo ICHIBANYA店舗外観 

カレーハウスCoCo壱番屋』(以下、ココイチ)は海外進出にも積極的で、本場インドにも逆上陸を果たしています。

同社の公式ウェブサイトによると、初の海外店舗がハワイ・オアフ島に開店したのは1994年とのこと。それから30年。この日本国民食カレーライスの最大手チェーンはもちろんロサンゼルスでも展開しています。

そのうちのひとつ、アーバイン市にあるココイチはいつも盛況です。午前11時の開店と同時にテーブルが埋まり始め、15分もすると店舗外に行列ができている。そんな光景を何度も目にしました。

      左:日本のカツカレー、右:アメリカのカツカレー

吉野家と比較すると、アメリカのココイチは日本らしさを保っているように見えます。店内の明るい雰囲気もそうですし、お皿のデザインまで同じです。

しかし、やはり人間のやること。微妙なところで国民性が見え隠れします。上の写真を見比べて見てください。同じカツカレーでも、アメリカのそれはカツが大振りで、かつ不揃いに切ってあるのが分かるでしょう。アメリカ人が雑なのか、それとも日本人が几帳面すぎるのか、あるいはその両方かもしれません。

日米の価格差はやはりココイチにも存在します。カツカレー税抜き13.94ドル(約2,230円)は日本の約2倍くらいでしょうか。

高くても愛されるわけ


  カリフォルニア州アーバイン市にあるKURA SUSHI店舗外観

他の日本食チェーンもロサンゼルス近辺では概ね日本の3~4倍くらいの値段をつけているようです。

「安心・美味しい・安い」をコンセプトに掲げる『くら寿司』はこちらでも人気ですが、一皿の最低価格は3.75ドル(約600円)からとなっています。大食いの私は1度の食事で10皿以上食べるのは普通ですので、下手をすると廻らない寿司と同じくらいの総額になってしまいます。

サーファーの町として知られるハンティントン・ビーチ市の『牛角』でランチのセットメニューを家族3人で食べたときは、税抜きチップ前で110.00ドル(約17,600円)の請求書がテーブルに運ばれてきました。ビールを飲まない、焼肉とサラダだけの値段です。

それでも、こうした日本のチェーン店が次々とアメリカに現れるということは、確固たる需要があるのでしょう。一昔前はアメリカにある日本食レストランといえばスシとテンプラばかりがお約束のようにメニューに載っていましたが、今では日本人が日常的に食べるものをアメリカ人も同じように食べるようになった。そんな気がしてなりません。







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