「健康」という言葉の捉え方は、人によって様々ではないだろうか。講演などでも「皆さん、元気ですか!?」と聞けば「元気です!」と答えが帰ってくる。しかし「今、あなたは健康ですか!?」と聞くと「元気ではあるし、病気でもないけれど…それって健康なのか…?」と自信をもって「健康です!」と手を揚げられる方はそれほど多くない事が多く、健康という定義がいかに曖昧であると感じるのではないだろうか。健康とは「ただ単に病気ではない」という意味での理解が一般的で、たしかに間違ってはいないのだが、「病気でないこと=健康」とされるのは、いささか軽薄な気がする。というのも、元々健康とは「健体康心(けんたいこうしん)」という言葉が略されて用いられていることはあまり知られてはいないだろう。健体=「健(すこ)やかな体」・康心=「康(やす)らかな心」とされ、すなわち「からだとこころ」が揃って最良の状態にあることが本来、健康を意味している訳だが、そのような意識をもって実際の生活を送っている方は少ないのではないだろうか。続2
オプティマルヘルス・コーチ 心理・産業カウンセラー、施術家 舛田満範

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