空海展 | じぃの科学だいすきブログ

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仮説実験授業によるたのしい科学の授業をめざす「じぃ」のブログです。
授業とは関わらなくなったけど,たのしいことに貪欲になりたいと思っています。

昨日は奈良国立博物館に「空海展」を観に行ってきました。

 

空海は真言宗の祖と言われ,

多くの人々に慕われていますが,

「密教」のことなどよく知りません。

 

サークルを通じて少し興味を持てるようになり,

ぜひ行ってみようと思いました。

 

 「空海展」のチラシ。

 会場の奈良国立博物館。

 

 

近鉄奈良駅は,小学生の遠足の団体や外国人観光客で大混雑。

国立博物館までの道もとても混雑していました。

 

ただ彼らはおそらく「空海展」には行かないでしょう。

 

 

予想通り,「空海展」の入場口では,

ほとんどが日本人観光客,しかも高齢者です。

チケットの購入に50人ほどが並んでいました。

(事前にチケットを持っている人はすぐに入場できます)

 

会場内もとても混雑していました。

会期末が近づいてきたので,行く人が増えているのでしょう。

 

第1室は,密教の世界を解説するものでした。

まずは大日如来像を中心にした「五智如来坐像」(京都・安祥寺)。

 

 「空海展」の展示のメインは京都・安祥寺の「五智如来坐像」。

 

大きさに圧倒されます。

背景には「両界曼荼羅」が展示され,解説も丁寧です。

それ以外にも,十二天像や五大尊像など,

密教にまつわる多くの像の掛け軸が展示してありました。

 

 

第2室は,密教の源流

先日NHKで放送されていた

インドネシアで発掘された

金剛界曼荼羅彫像群が展示されていました。

 

 

第3室は,空海入唐

空海の直接の師である恵果やその前の不空など,
真言七祖像の紹介もありました。
 
中国の西安碑林博物館から貸し出された
「文殊菩薩坐像」はとてもやさしい顔をしています。
この像だけは「撮影可」になっていました。
 

 「文殊菩薩坐像」(中国 西安碑林博物館)。

 

第4室は,神護寺と東寺

空海は日本に帰国してから,

高雄山神護寺と教王護国寺(東寺)で布教活動をしました。

 

今回の展示の中心の一つは両界曼荼羅(高雄曼荼羅)です。

これは金銀泥で描かれていて,

空海がプロデュースした現存の唯一のものだそうです。

(前期は胎蔵界曼荼羅,後期は金剛界曼荼羅)

 

 「両界曼荼羅(高雄曼荼羅)」(京都・神護寺)。

 

大きくてとても立派です。

修復が行われていて,修復後初めての公開だそうです。

 

空海は「三筆」の一人で,書の世界でも有名です。

今回は「風信帖」を見るのを楽しみにしていました。

残念ながら前期だけしか展示されていなくて

見ることはできませんでした。

 

それでも,空海直筆の書がたくさん見れてよかったです。

たぶん「弘法大師御勘文」の中だったと思いますが,

「空海」の「海」という文字が

「毎の下に水」(𣴴)と書かれているのが印象に残りました。

 

 

第5室は,金剛峯寺と弘法大師

高野山に金剛峯寺を建立してからの弘法大師信仰についてです。

 

密教のことはまだよく分からないけど,

法具がたくさんあるなあというのが気になったことです。

 

もう一度くらいゆっくり見ないと

分からないままかもしれません。

 

高野山にも行ったことがないので,

東寺も含めてゆっくり

弘法大師めぐりをやってみるのもいいかと思います。。