高1の「化学基礎」の授業は,酸化還元の分野で,

「金属のイオン化傾向」の話題です。

 

金属のイオン化傾向というのは,

一応,「水溶液中での陽イオンになりやすさを表す」

ということになっていますが,

金属原子の反応性を表す尺度です。

 

4月に授業した仮説実験授業の授業書《原子とその分類》の中で,

金属を分類するにあたって,

誰もが金属と思わない(単体金属を見ることがほとんどない)「活性金属」,

いつまでもさびずに光沢を失わない「貴金属」と,

それ以外を「ふつうの金属」と分類をしますが,

「活性金属」はイオン化傾向の大きい金属であり,

「貴金属」はイオン化傾向の小さい金属です。

 

 今日の黒板。

 
黒板に,イオン化列にしたがって「原子カード」を並べて貼り,
反応性の違いを書き込んでいきました。
次の授業では,いくつかの反応を実際に見てもらいます。
(金と王水の反応…)
 
 
さて,予備実験!

マグネシウムと水の反応。

 

マグネシウムは活性金属だけど,

「常温の水とは反応せず,熱水となら反応する」

ということになっています。(教科書では…)

確かに沸騰している水の中では反応して水素が出るんだけど,

常温の水の中では何も起こらないはず。

 

ビーカーの水の中にマグネシウムリボンを入れると,

しばらくして金属表面から小さな泡が出てきました。

何が原因?