音大の図書館にあったレコード(CDではないのがすごい)
で、Fischer Dieskauのベートーベン歌曲を聴いてすっかり気に入ってしまいました。
CDショップで後で見たところ、
12ユーロでたくさん歌が入っていて手ごろだったので、注文してしまいました。
Fishcer Dieskauはドイツ人バリトンで、今日レッスンに来た生徒ワーグナーさん(←本名)に
知っているか聞いたところ、もちろん知っている、と答えられてしまいました。
今レッスンに来ている生徒さんは、私よりよっぽどか
クラシック音楽好きなのでは?と思ってしまいます。
今度も今ちょうどTheaterで上演しているワーグナーの
ローエングリンを見に行くぞーーとうきうきしていました。
私の場合は音大からチケットがただで回ってきたり
学校でしているコンサートだと行くけど、普通に
お金を払っていくには金欠・・・・なので、なかなか
いけないのだけれど・。
Fischer Dieskauの声は本当にスバラシイ・・。
歌い方の研究もあって聞いてみたのだけど、
こんな声にずっと癒されていたいとただ聞き入ってしまいました。
最近ベートーベンの書いたラブレターを読んでいたので、
その周辺にベートーベンが作曲した恋の歌を
聞くのもなかなか面白いです。なんて綺麗な世界。
ピアノは鍵盤楽器なので、打鍵したらただひたすらその音は
減少していってしまいます。歌や弦楽器は音と音の間が
つながるので、どうやって次の音に渡していくか、
聞こえるのだけれど、ピアノはコントロールできません・・。
だからといって自分勝手な歌い方にしていると、次の
音にしっかり現れてしまいます。
その積み重ねがなんだかベートーベンぽくない、
とか、モーツァルトぽくない、とかいう演奏につながるのかな
と思うのですが・・・。
歌い方にもこんなに色々あるんだなと彼の歌を
聞いていてしみじみ。
私の聞いたベートーベン歌曲は、村上春樹の言葉を借りると、
背筋がすっとのびるような・・・心が洗われるような
すがすがしさがあって、ドイツの森や自然の空気がただよってくるよう。
ドイツ語はイタリア語やフランス語に比べて
綺麗じゃないと言われるけれど、きちんと箱に
収まるような・・。上手な歌手がベートーベンの
作曲した歌曲を歌うと、こんなにドイツ語は綺麗なんだ・・
と惚れ惚れ。
イタリア語は流れるよう、というかアクセントも
独特でドイツ語みたいに固くところどころ
線で区切られてる、イメージもなく、これって
音楽にも本当に現れてるなあと思うのでした。
イタリアオペラの美しさは、言語のおかげはもちろんだけど、
ドイツ語ではまた違う美しさがあるのだな・。
前回室内楽のレッスンでベートーベンのチェロソナタ
を聞いてもらったところ、音と音の間を戻したり、
うねっとさせない、しっかり線をたてにいれたまま
音と音の間の曲線を作る、そうすると、ベートーベンの
持っていた誇り高い気質や、ハ長調の持つ
堂々としたスケールの大きさを作りやすい、と
教授に指導してもらいました。
これって、Sさんとほぼ同じ間違いではないか・。orz
今までも自分の教授から、例えばフレーズや呼吸が短い、と
指摘されて、でも例えばどこがどうなっていてそう
批判されるのか、まったく分からなかったけれど・・。
例えば緊張感がゆるんでしまう箇所、
フレーズがとぎれている箇所など、緊張感をゆるませず
解決する音まで持たせてフレーズを長くしてくださったりとか・。
楽譜には書かれていない音楽の感じ方も
指摘してくださったおかげで、楽譜に書いてある
強弱記号の意味も分かりやすくなりました・・・。
さすが教授。すばらしいです。![]()
うちの教授、演奏家としては最高だけど、
教授力では負けてる。orz.
.さんざん文句は言われるけれど、
どこをじゃあどうしたらいいのかは言ってくださらない。
試験前もどれだけ苦労したことか・・。
自分で分からなかったら演奏家として最後でしょ、
という意見も分かるけど、でも学生でいれる間に、
できるだけプロとして活躍している教授たちから、
学んでおきたいのは当たり前なのだ。
この室内楽教授の影響を受けて、さらに歌曲を聴いてみたり
していたのです。
早くCDが手元に届かないかな・・・。楽しみです。