プロレス界のスーパースター「武藤敬司」引退! | 久保佑輔の Be Player!Try Challenge!

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久保佑輔(くぼ ゆうすけ)です。

 

2023年2月21日、日本と世界で活躍したプロレス界のスーパースター「武藤敬司」選手が39年に渡り続けてきたプロレスラーを引退しました。

 

 

 

貫き続けたプロレスへの「愛」

出典元:iStock

 

武藤敬司選手は山梨出身で幼少期から柔道を始めて国の強化指定選手になるなど結果を残すと1984年、21歳の時にアントニオ猪木さん率いる「新日本プロレス」に入門し同年にプロレスラーとしてのキャリアをスタートします。

 

デビューすると天性の運動神経とルックスで早くもエース候補と称され、同期の蝶野正洋選手と橋本真也選手の3人で「闘魂三銃士」というユニットを組み、新世代の若手としてブレイクします。

 

武者修行に行ったアメリカでは顔にペイントを施した「グレート・ムタ」という名前で活躍しアメリカのプロレスの特徴であるショーやエンターテイメント性の高いプロレスも経験します。

 

1990年代になると日本では従来のプロレスとは別にのちに現在の総合格闘技に繋がる一瞬にして一撃で勝負を決めるようなファイトスタイルで闘う団体が誕生して人気を博していきます。

 

そんな総合格闘技のような戦い方とアメリカや日本で培った華麗な空中技やエンターテイメントとしてのプロレスを極め続ける武藤選手は徐々に相容れない立場になっていきます。

 

世間やファンはプロレスと総合格闘技どっちが強いのかという風潮になり1995年には団体対抗戦では大将、プロレス界の代表として現在も語り草になっている高田延彦選手との試合を行い勝利します。

 

しかしその後も上述の総合格闘技ブームだった2000年前後になると所属していた新日本プロレスも総合格闘技の試合を行うようになったため、プロレスがしたい武藤選手は新日本プロレスのライバル団体である全日本プロレスへの移籍を決断します。

 

以降は時には全日本プロレスの社長を務め、時にはチャンピオンに君臨するなどして牽引し、全日本プロレスを退団して自ら団体を設立してプロレスラーになるための門戸を広げて育成に携わるなどしてきました。

 

そして2022年6月に長年の激闘により膝に人工関節を入れるなど抱えていたケガを理由に23年春ごろに引退をすると発表しました。

 

 

 

最後はまさかのサプライズ!亡き仲間を背負った引退試合

出典元:iStock

 

引退を発表後は引退までに日本やアメリカで闘ってきた相手や、弟子として育てたなどのゆかりのある選手などと試合を行ったのち、注目されていた引退試合の対戦相手に新日本プロレスの「内藤哲也」選手を指名します。

 

内藤選手は武藤選手とは特別深い接点があったわけではないですが現在の日本のプロレス界においてトップ選手の1人で団体の垣根を越えての指名であり、内藤選手もかつては武藤選手に憧れてプロレスラーになったと公言していつこともあり注目されました。

 

そしてついに行われた引退試合では平日の16時開始にも関わらず東京ドームには30096人の観客が集まりネット配信では推定10万人を超える視聴、同期の蝶野正洋さんをはじめとする親交の深かった著名人も多く駆け付けました。

 

引退試合で武藤さんはかつて闘魂三銃士として共に戦い切磋琢磨するも現役中に急逝した橋本真也さんとかつてライバル団体ながら共に刺激しあいプロレスを牽引しながらも試合中の事故で亡くなった三沢光晴さんの代名詞だった技を天を仰ぎ繰り出すなど最後まで戦った末、試合に敗れました。

 

感動の内藤選手との試合を終えた武藤選手はマイクを持つと最後の挨拶をするかと思いきや、解説席で観ていた蝶野正洋さんにリングに上がって闘うように呼びかけます。

 

歓声に後押しされた蝶野正洋さんがリングに上がると急遽引退特別試合が行われることになり武藤選手は蝶野さんにギブアップ負けで試合は終了し改めて最後のあいさつをして終了となりました。

 

 

 

おわり

 

武藤選手が引退表明をした際、プロレスファンは誰もが同日入門、デビューも同じである蝶野正洋さんとの引退試合を期待していました。

 

しかし蝶野さんは引退発表していないもののケガにより10年近くプロレスをしておらず、杖をついて生活している状況のため試合は出来ないと公言していましたが武藤さんの呼びかけと観客の大歓声に蝶野さんはリングに上がりました。

 

通常の生活にも支障をきたすほどのケガの痛みを抱えているはずの2人は大歓声を前に「プロ」として試合をしたと思います。

 

引退をする前に亡くなった仲間の思いも背負い、観客が望む最高のパフォーマンスを見せた武藤敬司さんはプロ中のプロだと思います。

 

私たちもプロとして行動していきましょう。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

おわり。

 

 

久保 佑輔(くぼ ゆうすけ)

 

参考文献: