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大空旅人の新「たびある記」

「日替り修行僧」こと大空旅人です。今日もどこかで「旅の空」。頭はいつも「うわの空」……

 KMJでの所用を全て終え,レンタカーを返却したのが16:30頃.駅前の店舗で借りて,空港の営業所で返すパターンだが,県内なので所謂「ワンウェイ(乗り捨て)料金」はかからない.

 

 レンタカー会社の「送迎車」で空港まで送り届けてもらい,まずはチェックイン.

 再び30kg級の荷物を預けるが,追加料金はかからず.往路はプレミアムクラス利用なので,一般でも同じなのだが,復路は「クラスJ」のため,20kgを超えると追加料金がかかることになっている.こちらはJGC会員の特典として40kgまで無料という扱いでクリアした(NHもSFC会員なので,エコノミーでも40kgまではいけるが).

 

 KMJは,「熊本地震」でターミナルビルにも被害が出たため,現在ターミナルビルは「仮設」の状態.プレハブのようなターミナルビルで,チェックインカウンタも各社のカウンタが窮屈に詰め込まれている感じ.

 これも来月には「新ターミナルビル」がオープンして解消されるようだが,そういう意味では「微妙」な時期に来てしまったな,と.ただし,新ターミナルビルのオープン予定以降では,今回の「所用」を果たせなくなってしまうため,致し方なし.

 

 売店で「土産」を調達するが,何から何まで「くまモン」だらけ(笑).「くまモン」自体は,最早「全国区」で,全国どこの土産物でも見かけはするのだが,流石「本場」は「それしかない」感が満載.

 

 まだ17:00前なので,ラウンジを探すが,現在KMJには「サクララウンジ」(JL)も「ANA LOUNGE」もない.所謂「カードラウンジ」と共用の「ラウンジ『ASO』」で「代用」されている.

 記憶では,KMJの場合,「サクララウンジ」と「signet」改め「ANA LOUNGE」がセキュリティエリア内(エアサイド)にあり,カードラウンジ(名前は忘れた)がセキュリティゲート外(ランドサイド)にあったと思うのだが,ターミナルビルが「仮設」になったのに伴い,カードラウンジがエアサイドに移って,そこをJLやNHの上級会員(NHはプレミアムクラス利用含む)と「共用」にする運用にしているらしい.

 KMI(宮崎)の「ラウンジ大淀」とは,ちょっと事情が違う.KMIには元々,JL,NHとも自社ラウンジがなかったが,この「ラウンジ大淀」で代用している.しかし,あくまでも「エアライン・ラウンジ」という位置付けのため,カードラウンジのような使い方はできない.そして,KMIは「エアライン・ラウンジ」があるのに「カードラウンジ」がない国内唯一の空港……だと思っていたのだが,いつの間にか「ブーゲンラウンジひなた」というものが(ランドサイドではあるものの)できている.

 「ラウンジ『ASO』」と聞くと,そう言えば昔,そんな名前の「共用ラウンジ」が存在していたような記憶がある.表記は「ラウンジ阿蘇」みたく漢字だったような.で,「ラウンジ大淀」みたいにJLとNHの共用で,旧JD(日本エアシステム)だけが自前のラウンジ(確か「レインボーラウンジ」)持ってて(そのため統合後はしばらくJLのほうがNHより九州内のラウンジ設置空港が多かった),「JJ統合」で旧レインボーラウンジが「サクララウンジ」化してからも,その旧共用ラウンジをNHが利用していたけれど,いつの間にか「signet」ができた……もしかすると「共用ラウンジ」からの「転用」かも知れない.そんな流れだったような.

 

 で,案の定,その「ラウンジ『ASO』」は,かなりの混雑だった.

 それはそうだろう,JLとNHの上級会員が「同居」するだけでも混みそう(しかも「仮設」だし)なのに,そこにゴールドカード会員も混ざるのだから.現役「修行僧」時代は,まだゴールドカードはそれほど一般的ではなかったが,今や数千円以下の年会費で持てるモノも多い.

 どうにか空席を見つけたら,電源もある「ビジネス用」っぽい席だったので,持参していたPCで今回の「所用」のデータ整理をすることに.流石にブログをアップするほどの余裕はなかったが.

 混雑が激しいので,写真は撮らなかったが,一般的なカードラウンジとの大きな違いとして,「専用コイン」で使えるビールサーバがあることと,「おつまみ」が(特に制限なく)置いてあることか.「おつまみ」は,熊本の銘菓のようなものが「日替り」でセットされるらしく,その容器が「ANA LOUNGE」にある「おつまみ」のアレにそっくり(笑).ビールサーバについては,JL/NHの上級会員などとして入場した場合は,受付に言えば何度でも「専用コイン」をくれる.ゴールドカード会員としての入場の場合は,最初の1回だけ(恐らく入場受付時に)無料で1枚もらえるが,その後は有料(1杯350円)になる運用らしい.350円でも,それほど割高感はないが.

 受付は,向かって左から「JAL」「ANA」「ゴールドカード」と分かれていて,「ゴールドカード」には長蛇の列ができているのに対し,「JAL」「ANA」は(HND便の出発前だというのに)たまにポツポツと来る程度.HNDだと,「サクララウンジ」や「ANA LOUNGE」でも「混んでるなあ……」と思うことがしばしばあるのだが,こう見るとカードラウンジよりはかなりマシなんだろう.確かに,カードラウンジしかない空港の利用時には,ラウンジの利用を見送ることも少なくない(マニア的には,それぞれのラウンジを一度は見てみたいという気はするものの,二回目以降だと「まあいいか」になりがち).

 

 なお,新ターミナルビルが完成した暁には,再び「サクララウンジ」「ANA LOUNGE」が復活するのかと思いきや,さにあらず.

 

 【NH】

 ラウンジASO|国内線ラウンジ|ANA

  お知らせ

  2023年3月23日からの熊本空港新ターミナルビルオープンに伴い、ANA LOUNGEは閉鎖となりました。
  新ターミナルビルにおいては、引き続き共用ラウンジ「ラウンジASO」をご利用いただけます。

 

 【JL】

 熊本空港 共有ラウンジ(ラウンジサービス) - JAL国内線

  重要なお知らせ

  2023年3月23日(木)に新旅客ターミナルビルがオープンいたします。
  それに伴いラウンジ「ASO」も新しくなります。
  ラウンジ設備・サービスなどにつきましては、改めてご案内いたします。

 

 どうやら,このまま「ラウンジ『ASO』」の「共用」が続くようだ.せめてスペースの拡大か,「エアライン上級会員」と「ゴールドカード会員」のエリア分けなどの「改善」があればいいのだが…….

 

 ということで,出発時刻が近付いたので,17:25頃にラウンジを後にする.

 搭乗券には「102」番とあるので,まさかの「HND便沖留め」かとワクテカ……いや,不安になったが,何のことはない,非常階段のような階段を登りはしたが,普通に10番スポットのシップへPBB(ボーディングブリッジ)経由で乗り込めた.

 この日のシップは,JA612J(B767-346/ER).往復でキャリアが違うというのに,何故か便名だけでなく,シップのレジ番まで近い同型機というのは,偶然にしてはでき過ぎか.

 KMJ線には,JLの国内線Fクラス設定がないため,Fクラスシートが設置されているコンフィグ「A25」が充当された場合(FクラスシートのないB767国内線機材はA27/A28),当該Fクラスシートは「クラスJ」として使用される.拙僧自身の画面からしか見ていないので確実ではないが,座席指定画面上でこのシートが指定可能なのは,恐らくJGCかそれ以上の会員ステイタスを持っている場合に限られるのではなかろうか.

 たまたま一か月ほど前に計画した時,5席のFクラスシート中で1席だけ空いていたので,そこを押さえたのだが,通路側だったため,窓側が空かないか,時々チェックはしていたものの,遂に全く動きがないまま当日を迎えた.ただまあ,色々と「所用」に「趣味」などを,これでもか,と詰め込んだ行程の後なので,恐らく眠ってしまうのではないかと.その意味でも,復路にプレミアムクラスを持って来ても仕方ないかも,という思いもあった(実際,過去に国内線Fクラスでそれをやらかし,日程上からも当てにしていた夕食を食べ損ねて「大き目の煎餅」だけ貰って帰った,という苦い経験もある).

 

 さて,17:35にドアクローズし,定刻17:40にブロックアウト.ディレイしがちなNHに対して,JLは混んでいる便でも「定時性」が高いような気がする.NHのディレイは,度々やられていて,中には「ブロックアウトしたけど,そのままエプロンで40分以上停止したまま,全く状況説明もなかった(結果的に目的地には約80分のディレイ)」という,しかも結局,原因が不明のままの案件もある.JLの場合は,台風などでのディレイはあったが,これまで原因がわからないようなことは一切ない.

 JLのほうが,客室乗務員の年齢層が高く,ベテランが多い,ということと関係があるのかどうかはわからないけれど,拙僧は別に「熟女好き」という訳ではないので,念のため.

 まあ,今回の往路はNHで,出発こそ数分遅れたものの,到着はオンタイムだったから,全てが全てではないことは確かなのだが,乗った回数がJLのほうが圧倒的に多い筈なのに,どうもディレイ体験については,(「OIM/HACぐるぐる」とかのゴーアラとかATBを差し引いても)NHの「記憶」のほうが多い.

 

 さて,プッシュバックされた機体は,トーイングトラクタが外され,T7へ向けてタキシング.そこからRWY25エンドに進入.そのまま離陸態勢に入り,17:48にエアボーン.

 17:54にベルトサイン消灯.機内サービスが始まるが,クラスJ扱いのため,エコノミークラスと同様の飲物だけである.この日も,朝食以降は,先刻の「ラウンジ『ASO』」での「おつまみ」(+ビール3杯)だけなので,少しでも空腹を満たそうと「コンソメスープ」を選択した.

 

 18:11機長からのアナウンスによれば,HND周辺は「雨,10℃」とのこと.

 着陸は19:05頃を予定,とのことだから,34Lか22へのランディングなら,オンタイムくらいの見込みか.気候的に22はなさそうだが,34Lは可能性が高い.

 

 機長アナウンスでは触れられなかったが,何とFL410(高度41,000フィート)≒12,500mと,かなりの高高度を飛行しているらしい.対地速度が毎時683マイル(ここでのマイルはノーティカルではない),つまり時速約1,100kmと,冬季の追い風とはいえ,これまたかなりの高速だ.ちなみに,華氏マイナス63.4℉は,摂氏に換算するとマイナス53℃.JL634便で「-63.4℉」とは(笑).

 

 18:30ベルトサイン再点灯.天候が良くないので,揺れるし早目に点灯するとは言っていたが,到着予定時刻の40分も前だ.

 大島上空を通過して,房総半島も「先端」付近でレフトターンしているから,最短コースでアプローチしてはいるらしい.

 これが「南風」で,16L/16R(特に16R)へのランディングの場合だと,都心上空を飛ぶコースを期待しそうになるが,九州線ではちょっとないだろうし,あっても時間がかかり過ぎる(そもそも,上空待機とかさせられた場合くらいしかあり得ない気もする).元より,今回は窓側でもないので,どうでもいいかも.

 18:41,最終の着陸態勢に入ったとアナウンスがあり,座席をもとの位置に戻すよう案内が.しかし,ポートサイドの客が,爆睡しているのか全く動かない.CAさんも「着席」させられているため,呼びかけるしかないのだが,反応なし.やむを得ず,チーフが離席して対応していたが,大きな揺れもなく,ことなく終了.

 

 18:52ギアダウン.

 18:56,RWY34Lにランディング.路面が濡れているせいか,なかなか減速できず,思ったより奥のA12から誘導路へ.A-TWYを南下し,W6から今度はW-TWYに入って,19:03,HND1タミ南ウイング8番スポットにブロックイン.定刻よりも7分の「早着」だった.

 

 なお,出発地KMJで,右隣りのスポット(なので恐らく9番)には,NHの「鬼滅ジェット・壱号機(JA616A)」が入っており,恐らく5分後の17:45発のHND行NH648便になったと思われる.往復を逆にしていれば,これになっていたと思われるが,まあ良かろう.

 ちなみに,このNH648は,定刻17:45発のところ,実際には17:56発となっており,到着は定刻19:20(JL634より5分長時間)だが,着陸が19:09(到着データが執筆時には見つけられず)となっている.RWYがわからないので,単純には比較できないが,JL634のランディングからブロックインまでが7分だったことから,定刻前に到着はできていたのではなかろうか.

 ともかく,往復とも「鬼滅ジェット」が隣のスポットからと,ニアミスだったようだ.

 

 荷物は受け取ったものの,重い上に2つある.

 これを雨の中,どうにかしないといけないのだが,幸いなことに,リムジンバスを降りた時点では小止みになっていて,大過なく終わった.

 

 これで,JL国内線は381回搭乗(通算144,313マイル)となったが,相変わらず「亀タグ」まではJMLを1回達成しないとダメなレベルのままである.

 コロナが落ち着けば,懐かしの「オカウエオ」でもやろうかな……(爆).