新型コロナの名古屋の感染者数も多いと言えば多いが、関東圏や関西圏程には至っていない。

 

この理由は、恐らく名古屋の特殊性にあると考えられる。

 

名古屋は三大都市に数えられる程の都市ではあるが、関東圏や関西圏と比べると普段から夜が早い。

 

名古屋は普段から20時には殆どの店が閉まり、人気の商店街の大須などは19時には人もまばらになり、20時には自分の足音のコダマが聞こえる程になる。

 

20時以降も開いている所と言えば、パチンコ店とファミレスや居酒屋などの酒を提供する店くらいだ。

 

歓楽街とされる錦や女子大小路でも行き交う人はまばら。

 

酔いつぶれている人は数える程しか目にしない。

 

そして、終電時間を過ぎれば一気に客がいなくなり、殆どのスナックやクラブは1時には店が閉まる。

 

祭りなどのイベントは条例で21時までとされているので、20時半には片付けに入る。

 

それが常態化している街なので、必然的に関東圏や関西圏に比べると東海三県の感染者数は低くなるのだろう。

 

 

しかしコロナ禍と言われる今の世の政権運営は大変だろう。

 

新型コロナの事だけ考えれば、緊急事態宣言をしてお店や客に自粛を求めるのは至極まっとうな事だが、自粛に伴う失業や廃業、それに伴う経済的ダメージや自殺者の急増にも目を向ければ、緊急事態宣言には二の足を踏む。

 

そしてマスコミや世論は、緊急事態宣言をしなければ後手に回ると叩き、したらしたで経済の低迷を招くと叩き、両方バランスを取ろうとすれば、明確なメッセージが無いと叩く。

 

つまり、何をやっても叩かれる。

 

そもそもの話、政府が音頭を取っても夜遊びに出る人がいる限り感染拡大は止まらない。

 

仮に罰則規定を設けた上で緊急事態宣言をして閉店自粛を求めたとしても、緊急事態宣言が解除されれば抑圧された反動でお祭り騒ぎをする人が必ず出て来る。

 

そうした人がまた感染を広げて堂々巡り。

 

結局の所、政府の責任ではなく、個人の資質の問題だろう。

 

一縷の望みはワクチンだろう。

 

かと言って、ワクチンも万能ではないし、まだ未知なる部分も多い。

 

一番頼りになるのは、自己の免疫力を高める事だと思う。