再び訪れたバイト先の危機。

同僚や社長からの相談に乗り、それぞれの言い分を聞いて取りまとめ、お互いに諭す所は諭して納得させる毎日だった。

あ~面倒くさい。

とりあえず、11月まで乗り切れば何とかなるのだが、そこまで従業員が付いてこられるかだ。

11月まで持ち堪えれば、その後のビジョンはある。

最初に取り組むのは人材の確保と、耐え忍んで来た現従業員と新しい人材との差別化。

耐え忍んで来た現従業員は、社名が変わった時の未払い金がある。
その未払い金を株式として譲渡して株主とする。

そうする事で、未払いがあるとの意識を払拭するのと同時に、高齢で働けなくなっても配当を受け取れるようにする。
会社が発展すれば配当金も大きくなる。
そうなれば、老後の憂いも無くなる。

配当を受け取る為には会社を存続させなければならない。

そうなると、従業員の仕事に対する意識も変わる。

そして、現社長が引退した後は特定の社長は置かない。
それぞれの得意分野で協力し合って会社を支える。

このビジョンを従業員に話して仕事に夢を与えた。


社長には、怒る、叱るを是正する様に注意し、従業員のプライドを傷つけない言動を教えた。

かつて辞めて行った従業員の大半は、プライドを傷つけられた事が原因で辞めて行ったので、そこを是正すれば会社を辞める従業員は減る。

従業員が減らなければ売り上げが減る事も無く、今の状態を招いてはいない。


問題は、従業員持ち株を何時社長に話して実行させるかだ。

今の社長は、直ぐに良い人ぶるので、目処も立たないうちにこの話をすれば従業員のご機嫌取りに使おうとするだろう。

なので、先ずは目処が立ってから話さないと上手く行く物も上手く行かなくなる。


あ~、面倒臭い。
私としては、楽しく体を動かして健康を保ち、ついでにお金が入る場が存続してくれるだけで良いのだが・・・