3月に入り暖かくなって来たせいか、今週は調査ウィークで西に東に飛び回っている。

そんな中、久しぶりに統合失調症の人のもいた。

 

それほどまでに、盗聴や盗撮の被害妄想を抱く人の中で統合失調症は少数派になっている。

 

逆に最も多くなっているのが40代以降の女性で、特に50代の女性の割合が多い。

 

私が開業した当時の依頼者の割合では、統合失調症もしくは統合失調症と考えられる人が5割を占めていたが、今では1割にも満たない。

 

今は50代の女性が4割を占め、40代女性が2割、60代女性が1割で、40代以降の女性だけで7割を占めるのが現状だ。

 

その最大の理由として考えられるのが更年期うつ病である。

 

そして、そうした人たちに共通しているのが孤立感や孤独感である。

例えば、調査に行くと夫も成人過ぎた子供もいるのに、話を聞くのは依頼者である奥さんだけ。

夫はテレビ、子供はスマホに夢中で奥さんには見向きもしない。

恐らく、そこに家庭内孤立があるのだろう。

 

また、盗聴や盗撮の被害妄想が出た時期が夫の単身赴任以降であるケースや、子供が遠くの大学に行ったり、就職して家にいなくなってからだったり、夫に先立たれてからだったりしている。

 

そうした事例から、更年期を迎えた時に、そうした孤独感を抱える事で被害妄想に陥る事が分かる。

 

別の視点で見ると、何所かに家族に対する依存があったからこそ、依存出来なくなった時に発症するとも考えられる。