昨日は毎年恒例の春日大社への初詣に行って来たのだが・・・
スタートから波乱含みの展開。
家を出て最初の交差点を右折しようと、右折レーンに入って信号待ち。
私の前には1台の車が止まっていたのいだが、信号が変わっても一向に進もうとしない。
クラクションを鳴らせどもびくともしない。
早朝の6時なので対向車も殆どいない。
仕方が無いので直進斜線に移動してかぶせるように右折。
追い越す時に運転席を覗くと、口を空けて爆睡中。
オイオイ、片側2車線で交差点では3車線になる大通りの交差点の先頭で寝るなよ。
あまりの爆睡に「死んでるのでは?」の疑いも有ったが、ニュースになってなかったので寝ていたのだろう。
この時間に爆睡という事は、飲酒か?
そんな事を思いながらその場を後に、ルームミラーをチラチラ見ながら走り去ると、パトカーが止まるのを確認。
恐らく誰かが通報していたのだろう。
そして東名阪を快調に飛ばし、名阪国道に入った。
名阪国道の伊賀を過ぎたあたりで、目の前に何やら落下物・・・
猫が死んでる!
踏みたくないので猫の死体を避けて走る。
かわいそうに・・・
心の中で手を合わせながら走り去る。
名阪国道を福住インターで降りて山道に入る。
このクネクネ道が元走り屋、いや走り好きにはたまらない。
ルンルン気分で車を走らせていると、またもや猫の死体らしき物を発見。
だが何かが違う。
尻尾が太くてラスカルのような顔。
タヌキじゃん!
タヌキが轢かれて死んでた。
ここでもタヌキの冥福を祈り走り去る。
山道は所々で凍っていたので、コーナーでは若干カウンターを当てながら走っていた。
そして無事春日大社に8時に到着。
さあ初詣だ!
と思ったら、カウンターを当てながら走っていたので娘が車に酔っていた。
娘は生まれて始めての車酔い。
原因はリアシートで趣味のサイトを読みながらウハウハしていた事だ。
娘にとってこの初詣にはもう一つの目的があった。
それは刀剣女子である娘の一押し縁の地がそこにある。
その情報収集を車内でしていたのだ。
娘の回復を待っていざ出陣!
お参りを終えておみくじを引くと小吉だった。
今年は初めて誰も凶を引かなかったのだが・・・
しかし、娘は前日に友達と大須観音でおみくじを引き、友達と共に凶を引いていたのだった。
それにしても二者連続で凶とは、恐るべし大須観音。
おみくじの後はご祈祷だ!
開運厄除け、家内安全。
ご祈祷は厳かに行なわれ、我が家の定期観光コースの二月堂の御茶屋に向かう。
そこで私は抹茶付きぜんざい、娘は抹茶付きワラビ餅、姉は抹茶付きおはぎを頂き、二月堂を後にするのだが・・・
そこで姉が迷子になる。
理由はながらスマホをして私と娘が左に曲がったのに気付かず直進してしまった事だ。
こう言う時は下手に探さず連絡を取る事を優先する。
しかし電話しても出でない。
私と娘は二月堂を動かず、時間を置いて何度も電話。
8回目の電話でやっと出た。
姉は東大寺まで行っていた。
戻ってきた姉に話しを聞くと、急に見えなくなったので先に行ったと思って直進したそうだ。
ながらスマホなどしてるから迷子になる。
しかも姉は根っからの方向音痴。
先日も、近くのスーパー銭湯へ行くと言って出掛け、辿り着けずに帰って来た。
二月堂の茶屋で、子供の頃に姉と母が山で迷った話をしていたばかりで、姉は「あれは母が悪い」と言っていたのだが、どうみても同類だ。
母の方向音痴を受け継いだとしか思えない。
気を取り戻し、次は娘のお目当てのお店に向かう。
娘はそこで日本刀の形のペーパーナイフが欲しかったらしかったのだが、どうやら羞恥心が邪魔をして店に入れなかった。
見れただけで満足と言うので、次なる目標の春日大社国宝殿に向かう。
そこで数々の日本刀を見たのだが、数本の刀の刃こぼれが気になった。
刃の中心より柄側の刃こぼれ、切っ先の近くの刃こぼれ。
恐らく柄側の刃こぼれは相手の刀を受けた時に出来たのだろう、そして切っ先の方の刃こぼれは切り付けた時に出来た刃こぼれだろう。
この刀は人の血を吸ってる。
そんな事を娘と話しながら見ていたのだが、娘はペーパーナイフに未練タラタラ。
そこで姉には車で待っている様に伝え、娘を連れてお店に引き返す。
恥ずかしくて買えないなら俺が買ってやると、娘を引き連れて店に入ってお目当ての品を探して購入。
娘には何らかの心のブレーキが働いているらしい。
娘の掌には、爪の痕がくっきり残っていた。
羞恥心に耐えるため、拳を硬く握り締めた為に爪の痕が掌に残ってしまったのだ。
これで一つ、娘のトラウマも解消できただろう。
トラウマを解消するのは「不安や恐怖に耐え、その先を経験する事」だ。
その先を経験し、何でも無い事を知ればトラウマは解消できる。
その為には強引にでも手を引っ張り、その先を見せる事だ。
ペーパーナイフの購入を済ませて車に戻る途中で写真を一枚。
これも私の好きな風景の一つだ。
写真を撮って車に戻り、古墳めぐりに出発だ。
まず向かったのが第10代天皇の崇神天皇陵。
この古墳を見ながら、娘は「ここで埋められて歌唄っていたのか」・・・
それはアニメ火の鳥のヤマト編の話なのだが、あながち間違ってもいない。
恐らくだが、火の鳥ヤマト編はこの崇神天皇と垂仁天皇あたりがモチーフになっていると思う。
日本書紀には生き埋めにされた人が数日間も死なずに昼夜呻き続けたと記されている。
私は「僕らはみんな生きている、生きているから唄うんだ」と唄いだしたら、娘に「それ違う」と言われてしまった。
崇神天皇は前方後円墳なのだが、ハッキリ言って島にしか見えない。
しかし、直ぐ横にある行燈山古墳は前方後円墳の形が垣間見れる。
崇神天皇稜の次は景行天皇陵。
これは駐車場の関係で車から見物し、この日のメインである箸墓古墳へ向かう。
この古墳は邪馬台国の卑弥呼の墓の可能性が高いと最近注目されている古墳だ。
今は、一応「倭迹迹日百襲姫命」の墓と言う事になっている。
さてこの名前スラスラ読めるだろうか。
「やまとととひももそひめのみこと」
なんとも舌を噛みそうな名前なのだが、これは日本書紀での名前。
古事記では、夜麻登登母母曾毘賣命「やまととももそびめのみこと」と言う。
こちらも舌を噛みそうな名前である。
またの名を倭迹迹稚屋姫命(やまとととわかやひめのみこと)とも言う。
この舌噛み姫は、崇神天皇に仕えた巫女とされていて、七代天皇である孝霊天皇の皇女とされている。
歴史ロマンに思いを馳せながら、ホノケ山古墳に向かう。
このホノケ山古墳を卑弥呼の墓とする説もあるのだが、そんな事よりホノケ山古墳は古墳本来の段々畑の様な姿が見られるので見たかった。
見たかったと言うのは、見れなかったのだ。
箸墓からホノケ山に向かう途中で踏切を渡るのだが、踏切を渡った先で車が脱輪して亀になっていた。
車1台がやっと通れる道での半分が塞がれていたのだ。
しかも、今にも転がり落ちそうな状態。
同じ様に段々畑形状が見られるその先の茅原大墓古墳も諦めて引き返す事にした。
そこから大神神社に向かおうとしたのだが、参拝に向かう車が大渋滞。
時間的な問題から諦めて名古屋に戻る事にした。
大神神社は日本最古の神社で、崇神天皇あたりの歴史に度々登場する神社なので行きたかったが、帰りの渋滞を考えると次回に持ち越しする方が懸命だ。
大神神社に向かう道をUターンして、車で見える古墳を幾つか眺めながら名阪国道に向かったのだが、娘と「僕らはみんな生きている」と歌っていたら、道を間違えてしまった。
そして目の前に見えて来たのが「黒門」だ。
そう、天理教の総本山の黒門だ。
私は天理教ではないので黒門には全く興味が無いので素通りしたのだが、これは天理の神様が俺の所にも来いと言っているのか?と思いながら走り去る。
その先にお出ましになられたのは古事記や日本書紀にも登場する石上神宮だ。
ここも崇神天皇に纏わる神社で日本最古の一つだ。
この崇神天皇だが、実在が確認されている最古の天皇でヤマト王権の最初の天皇との説もある。
歴史ロマンだね~!
石上神宮の前で車の中で手を合わせ、一路名古屋に。
予定では、伊賀のドライブインで休憩とお食事、最後の土産の購入の予定だったが、車の中で「てやんで~、べらぼうめ~! 江戸っ子だってね~!」とか言いながら走っていると、横に見えたのは伊賀ドライブイン。
アホな事している間に通り過ぎてしまった。
そこで休憩を亀山サービスエリアに変更。
娘にアホ呼ばわりされる羽目に・・・
そして亀山サービスエリアに到着。
予想していた渋滞は発生していなかったので一安心。
ゆっくり食事をし、みやげ物を各自が購入。
トイレに入ると目の前におかしな物を発見。
何だこのバイ菌10号みたいな表示は?
そんな事を思いつつ、再び名古屋への帰途に・・・
本線に戻ろうとするも大渋滞が発生していた。
油断した!
のんびりしていた間に大渋滞が発生していた。
そこからはひたすら忍耐!
娘と姉は夢の中。
・・・・・・・こいつら!
四日市まで渋滞は続き、家に辿り着いたのは18時だった。
大神神社で引き返したのが14時だったので、帰りは4時間かかった。