私は著書の中で盗聴器の付いている確率は0.0001%以下と書いているが、実際にはそれよりもかなり少ないだろう。


その数字を疑う人から疑問のメールを頂く事もあるが、それは試せば簡単に分かる事だ。

例えば、名古屋の中村区には約67000世帯、134000人が住んでいる。


盗聴器の飛距離が半径100Mなので、東西南北200M感覚で縦横に車で走って、何件の盗聴電波が出ているかをチェックすればよい。

 

方法は簡単だ。
レシーバーに主要3波を入力し、その3波をサーチしながら車で走れば良い。

運がよければ1つ位は受信出来るだろう。

 

運がよければと言うのは、受信出来る確率ではなく、取り付けられている確率だ。

1波見つかったとしても、世帯では1/67000、人口では1/134000になる。

しかも中村区には、名古屋駅界隈も含まれ、そこは巨大なオフィス街だ。

世帯数にはオフィスは含まれていない。

 

それほどまでに付いている確率は低い。

 

それがTVの特集になると、さも沢山付いている様な話をする。

盗聴されているかも?と思っている人の殆どが、そうした番組を見て盗聴の不安を抱えていた。

 

8/22に起きた無理心中事件は、そうしたTV番組の被害者のように私は思う。

 

TVには必ずベクトルと言う物が存在している。

TV局は視聴率、出演業者は視聴者の顧客化。

以前テレビ局の人は、煽る番組は視聴率が上がると言っていた。

そして業者も視聴者に不安を植え付ければ、仕事が増える。

 

利害が一致している訳だ。

 

私が知る限りでは、未だに定期的に盗聴を取り上げているのは日テレ系だけだが、それが高視聴率なので始末が悪い。

 

更に出演コメンテーターの発言が、権威性を持たせてしまう。

しかも誰一人、責任の一端がある事を自覚すらしない。

 

実に救い難い構図だと私は思う。