ケータイでニュースを読んでいたらこんな記事が目に止まった。

教員が薄毛からかい?Tシャツ贈る

 

薄毛の中学の非常勤教諭に同僚が「ハゲてねぇし」とプリントされたTシャツを贈り、贈られた教諭が市教委に、Tシャツの現物と「在職中に容姿などについてバカにされたり同封のTシャツを作られ着るように言われました」「これはいじめです。教師がいじめをしています」と書いた手紙を送って問題になっているそうだ。

 

この記事には色々な問題が含まれていると思う。

 

贈る方も贈る方だが、それをハラスメントとして問題化する方もする方だ。

 

私の感覚では、この教諭「実に勿体無い」。

せっかく、教諭として素晴らしい武器を持っていて、その武器を最大限活かせるアイテムを贈られたのに、それを使わずハラスメントとして問題化するなど、実に勿体無いと思う。

 

恐らくこの教諭は、薄毛にコンプレックスを抱いていたのだと思う。

コンプレックスは武器である。

 

使い方次第で自分や他人を傷付けもするし、自分を含めた多くの人を守る事も出来る。

 

薄毛にコンプレックスを抱いていると言う事は、「ありのままの自分」を受け入れられず愛してもいないと言う事だ。

それが出来れば、この教諭の人生は180度大きく変わると思う。

 

薄毛は本人にはコンプレックスかも知れないが、他者はその人の覚えやすい特徴として見る。

薄毛の人を「ハゲ」と言うのは、名前を知らなくても「ハゲ」と言えば、その人を知っている人なら誰でも通じるので、「ハゲ」は代名詞になる。

その「ハゲ」と言う言葉に、親しみを込められるか、馬鹿にした意味を込められるかは、薄毛の人次第だ。

 

ハゲと言われて怒るようでは、その人の前では言葉に気遣わ無ければならないので、その人に親しみを持ち難い。

しかし、その人が「ハゲてねぇし」と書かれたTシャツを着ているだけで、その人に親しみが湧く。

 

この教諭は非常勤とは言え中学の教諭だ。

中学生は多感な時期で、生徒も様々なコンプレックスを抱いている。

この教諭なら、コンプレックスを持つ生徒に、コンプレックスは武器になる事を身を持って教える事が出来る。

それが出来れば、この教諭は生徒からも同僚からも慕われる評判の教諭になれただろうに。

 

この教諭は3月末で任用期間が終わり、再任されなかったと言う事だが、もし生徒からも同僚からも慕われ、誰からも「求められる」教諭だったら人生が変わっていたかもしれない。