私の部屋の冷蔵庫に、何時の頃からか触らずのミルクが入っていた。
1Lの紙パックで封は開けていない。

皆が触ろうともしない、その紙パック牛乳が今年に入ってから膨らみ始めた。

中はどうなっているのだろう?
もう腐っているよね、いや醗酵しているのか?

とりあえず賞味期限を見ると、2011年・・・

4年物か~!

流石に4年前の牛乳を飲む気にはなれないので、トイレに捨てる事にした。

意を決して紙パックを明けると、腐敗臭や醗酵臭がすると思っていたのだが何の臭いもしない。

紙パックを傾けても何も出てこない。

恐る恐る中を覗いてみると、綺麗にヨーグルト化してプルンプルンしていた。

一口食べてみようかとも思ったのだが、腹を壊すのも困るので後ろ髪を惹かれる想いで大きく振って中身を便器に落とした。

昔牛乳だった固形物は、しっかりと熟成が進みまるでプッチンプリンの様に出て来てプルンプルンしている。

なんだか美味しそう・・しかし便器の中。

便器の水で流すと、便器が詰まりかけたと思ったら「シュポン」と言って流れて行った。


あれ食べたら美味いのだろうか?それとも腹壊すだろうか?
あの真っ白でプルンプルンした物体が頭から離れない。


そしてもう一つ、意を決して処分しなくてはならないものがある事を思い出した。

一昨年のアイス最中だ。

冷凍だから食べられるかも・・・?

まずは封を開けて中身を確認すると、最中の所にたくさん霜が付いていた。
これでは最中の部分は湿って不味そうだ。

そこで最中を取り外して中のアイスを確認すると、見た目は普通のアイスと変わらない。

そこで一口食べてみた・・・・なんだこれ! 
アイスクリームなのにパサパサした触感、それは半分湿けった最中の様、しかも冷凍室に入っていたはずなのに冷たくない。

この異様な不味さは何だ!
もはやクリームではなく、粉に近いこの触感。
粉なのにクリームを主張しているような・・・

この感覚、思い出した。

これは湿けったクリープ。
スプーンを水洗いして拭かずにクリープの粉につ込んで、スプーンにへばりついてネトネトになったクリープだ。


あまりの不味さにゴミ箱の中に「マズイ!」と言って叩き込んでしまった。

それを見ていた娘に「アホ!」と言われてしまった。


私の部屋の冷蔵庫には、もう一つ触らずの食品がある。
去年の11月頃に作ったゆで卵。
それをタッパーの中で、出汁醤油に漬けたままになっているのが2個ある。
殻は付いたままだ。

見事に浸かっているのか腐っているのか・・・
・・・・・・触りたくないし、タッパーの蓋を開けたくない。

そうして時が過ぎ熟成されていくのだろうか・・・