昨日の朝の事だ。

私が液肥を撒こうと屋上に出ると、何処からとも無く「ピーーーーピーーーー」と言う音が聞こえてきた。

昨日は祭りだったので、祭りの屋台で売っている物か何かの音と思い然程気にせず液肥を撒いていた。

猫達も一緒に屋上に出てコロンコロンいていた。

娘も屋上に来てイチゴ狩りを始め、パクパクと食べていたのだが、「あの音なに?」と聞いた。
私は「多分祭りの何かじゃないのか?」と言っていた矢先、下の階から「ギャー」と言う悲鳴が上がった。

急いで駆けつけてみると、姉のベッドの上に「子雀の頭」が転がり、10センチほど離れた所に片方の羽だけが・・・

なんと言うスプラッター!

私が屋上に行く前に姉はシャワーを浴びていたのだが、部屋にも度つったらこの惨状。


猫達は一緒に部屋に戻っていたのだが、灰猫がやけに興奮して、一人でネズミのおもちゃに猫パンチをかまし続けている。

灰猫は虫専門で鳥は今まで獲った事が無い。
黒猫は鳥専門で狩をするが、獲った獲物は食べない。
また黒猫は獲物を取ると私の部屋に持って来るが、灰猫は姉の部屋に持ち込む。

黒猫は捕まえて瀕死になったら興味を無くすが、灰猫は瀕死になり弱った者を頂く。
なので、恐らく栗猫が狩った獲物を灰猫がご相伴に預かったのだろう。

屋上のピーピー音は止まらなかったのだが、その時気が付いた。
その音は、小雀の親が子供に呼びかけている声だと。

動物が声を長く伸ばす時は「呼びかけ」である。
恐らく、親雀が我が子を思い泣き続けていたのだろう。

子を思う親の気持ちは人間も雀も同じなんだろう。
気持ちは分かるが、これも自然の摂理だ。