昨日は奈良の春日大社まで初詣に言ってきた。


早朝6時に出発して8時に到着、去年のお札を納めた時、娘が「私のお守りも納める」と言って財布を取り出したとき、財布に付いていたポケモンのキーホルダーが外れて落ちた。


娘は「これって、何かの暗示? 今年も凶を引くとか・・・」とポツリ。


そしてお参りを済ませておみくじタイム。


私は「小吉」で可もなく不可もなく、そして娘が「5番」を引いた・・・「おや?去年も5番だったような・・」


渡されたおみくじには「凶」の文字。


私は笑い転げてしまった。


しかし、春日大社のおみくじは「凶」の確率が半端じゃない。

娘はこれで3回目、私も2度引いている。

娘が来年も「凶」を引いたら三連覇達成だ。


その後春日大社でお払いを済ませて、平城宮後に向かう。


まずは「朱雀門」。




朱雀門の奥に小さく見えるのが、大極殿だ。


流石に昔の都だけあってスケールがでかい。


朱雀門の正面には遣唐使船が展示してある。




ガイド?の説明によると、朱雀門やら大極殿の馬鹿でかい敷地の方は国がやっていて、遣唐使船の歴史資料館は券がやっていると言う。


とりあえず朱雀門から近かったので、遣唐使船の方へ行くと、言葉が不自由なおじいさんが手振りだけで一生懸命何かを伝えようとして来た。


最初はさっぱり分からなかったのだが、どうやら餅が振舞われるらしい。

その時間まで時間があるので「歴史資料館を見て、鹿でも見て来い」と言っているのか?と思い聞いていた。


すると、スタッフの「どうぞどうぞ」のお誘いで、資料館に入る事にした。

料金は一人500円。

高い!と思いながらも、スタッフの笑顔の奨めに負けて入場する事にした。

そこで分かったのだが、あのおじいさんは鹿を見て来いと言っていたのでは無く、「せんとくん」が来るよと伝え様としていた事が判明した。


思えば、遣唐使船の前の「せんとくん」を撮影していた時に、話しかけて来たっけ。




恐らく、せんとくんを撮影している私に、もう直ぐせんとくんが来るよ、ぜんざいも食べられるよ、と伝えたかったのだろう。


朱雀門から大極殿のスケールに比べて、遣唐使船の横にある資料館は規模が小さかったので、どうせ大した事はないだろうと、高をくくっていたのだが、これがどうして結構面白い。


歴史に興味がある人なら、結構満喫できると思う。


しかし、ここに近付いたのは遣唐使船を撮影したかったからで、入館するつもりは無かったので、足早に済まそうと思っていたのだが、資料館のスタッフが何かと引き止める。


とりあえず、遣唐使船に乗艦すると、そこにせんとくん登場!



横の女性は、どうやらご当地アイドルのようだ。

せんとくんの写真を撮っていると、スタッフの人が「11:30から先着200名?におぜんざいサービスですので食べていってください!」のお誘い。



最後のシアターをスルーしようと出口の方に歩いて行くと「そっちに行くと出口に言っちゃいますよ、こちらでゆっくりと座ってご覧ください」と言われ、仕方なくシアターを見る事にした。


しかし、シアターで上映される映像は、CGとは言え中々の迫力だ。

CGだからこそ出来る、角度を変えた映像に知らぬ真に引き込まれていた。


この資料館、規模は小さいが「おもてなし」の心に溢れているように感じた。

とりあえず昨日は時間が限られていて、飛鳥にも行って名古屋に17:30に帰らなければならなかったので、資料館を後にすると、すれ違うスタッフというかボランティアのような人達が、「もうすぐお餅ですよ」と声を掛けてくれる。


そして「この辺は、食べる所がないから、召し上がってってください」と声を掛けてくれる。

何だかこの場を去る事が、段々と心苦しくなってきた。


後ろ髪を惹かれる思いで、資料館を後にして飛鳥へ向かう。

今まで何度も奈良には来ているが、飛鳥だけはまだ行った事がない。

なので、どうしても行きたかったからだ。


飛鳥へ向かう道中、車の中で「来年はあそこだけにしようか」と家族だけで話していた。

それほどまでに、そこに人達の気持ちが暖かかった。


そして未練を残しつつ飛鳥寺に向かう。





飛鳥寺に周囲には遺跡が固まっているので、飛鳥寺の近辺で車を止めて徒歩で回る予定だった。

飛鳥寺に到着すると、飛鳥寺の駐車場の駐車料金が30分無料、30分を超えると500円とか何分だと1000円とか色々値段が書いてあるのだが・・・・


駐車場には係りの人などいない。

自動化もされていない。


料金表には駐車料金はお寺に納めてくださいと書いてある。

飛鳥寺に入り駐車料金を払おうとすると「30分は無料ですよ」といきなり言われ、「商売する気無いのか?」と思いながら「近くも散策したいので」と言うと「じゃあ500円頂きます」と言う。


・・・・何時間でも良いのか?

見張りも柵も何も無い駐車場で、この言動・・・

さすが最古の寺だけあって、性善説?・・・

何だろう、この心が洗われる様な感覚・・・


確か、飛鳥寺は蘇我馬子が創った寺だったような記憶が・・・・と思い出そうとしていたら、目の前に「入鹿の首塚80M」と言う文字が・・・





入鹿って、蘇我入鹿か?!

今日初詣して来たのは、藤原氏の氏神・・・

入鹿を殺した一族じゃん。


とりあえず首塚に手を合わせてきたのだが、ここに蘇我入鹿の首が祀られているのかと思うと、感慨深い物がある。


しかしこの飛鳥寺にはこんな池もある。



え? え? え? 嘘だ!こればかりは絶対嘘だ!


恐らく、この立て札の1Mほど前にある水道水の事だとは思うのだが、水道なら水道に付ければ良いのに、何故に池に・・・不思議だ。


それともこの水を飲んで腹痛を起こすと言う入鹿の怨念か?祟りか?


飛鳥寺から酒船石へ向かう。




思ったよりも小さかった。


そして酒船石の丘の下にある亀形石造物と小判形石造物へと行く。





飛鳥は石と水の文化であろう事が伺える。


飛鳥時代に想いを馳せながら飛鳥寺一帯の散策をして帰途に付く。


途中のドライブインで、今度は「忍ニャン」に出会う。




時間は限られていたが楽しい一日だった。


次は来年だ。