昨日の16時頃に、イチゴの手入れをしに屋上に上がっていたのだが、やたら寒く手がかじかんで来た。

イチゴの花は次々と咲くのでそれにあわせて受粉しないと、きれいな実にならない。
今年はミツバチさんがあまり来てくれないし、ハナバチも見かけないので、自然受粉はコバエに委ねる事になってしまう。

コバエでも受粉はしてくれるのだが、めしべの根元しか受粉してくれないので、先端が青いまま大きくなってしまう。

なので先端まで受粉させるには人工授粉をするしかない。

お化粧用の細いハケでめしべの周りをクルクルさせて受粉させる。

この時期に忘れてはならないのが古い葉の除去。

新芽が大きくなったら、横に伸びた古い葉を付け根から剥ぎ取る。

これを怠ると去年のようなパンデミックの原因になってしまう。

古い葉を撤去し、風通しを良くしてやらねばカビ系の病気にかかってしまうし、土に近い葉ほど病気になり易く、そこから広がっていってしまう。

なので古い葉や病気っぽい葉は、去年の経験から早急に撤去する事にしている。


去年のパンデミックで一粒も口に出来なかった「あまごこち」や「蜜香」は去年の鬱憤を晴らすかのように花を咲かせている。


イチゴの手入れをしていて思ったのだが、ひょっとするとゼニゴケって、パンデミック対策に使えるかも。

ゼニゴケがはびこると草の生育が悪くなる。
イチゴは草なのでイチゴの生育にも影響が出そうなのだが、こいつが地表を覆えばマルチングの必要は無くなり、土の乾燥も防げる。

鉢植えのイチゴは底皿を敷いていて、底皿に肥料を入れていて、そこに水を皿いっぱいに注いでいる。
つまり我が家のイチゴ達は、底皿から吸い上げられる水と、その水に溶け込んだ養分で育っている。

と言う事は、地表のゼニゴケによる生育不良の影響を受けないと言う事ではないか?

試しにゼニゴケの生えている鉢で試してみる事にした。


去年実感したのだが、鉢植えのイチゴは暖かくなると地中の水分が急激に減少して、元気がなくなってしまう。
鉢の保水を考えると、表土を覆うゼニゴケは使えるかもしれない。
さらに、あの平たく肉厚なゼニゴケで表土が覆われれば、イチゴの天敵のコガネムシの産卵も防げるかもしれない。


もう一つ実験しているのが、豊水(梨)のプランターに生えたな「アカカタバミ」の放置。
そこにもイチゴが2株植えてある。

なアカカタバミも地表を覆う雑草だ。
あえて雑草で地表を覆う事で土の保水力を高められないだろうか?

それと肥料の調整。

雑草に余分な肥料を吸い取らせて土力を高める事は出来ないだろうか?


屋上菜園を始めてから、屋上には多くのワラジムシが生息している。
このワラジムシは枯葉等を食べる。

つまり枯葉を微生物が分解しやすいようにしてくれる。

雑草やワラジムシを使って、狭いプランターの土力を上げられないだろうか?
まずは実験だ。


そんな事をあれこれやっていたら、体中が心底冷えて来た。
すると黒猫がニャンニャン言いながら走り寄って来て、私の足に頭をスリスリして私の顔を見上げてニャン。

そしてドアの方へ少し走って振り返ってニャン。

寒いから戻ろうってか?


私が黒猫の方に歩き出すと、黒猫はドアの前で待っている。


私がドアの所まで行くと、私の足に体をこすりつけながら一緒に階段を下りる。

お前、世話女房か?