新しい椅子を買ってから、ヘッドレストになっていた灰猫。
ヘッドレストでは安定が悪いらしく、最近は一段降りて私の首周りの襟巻きと化している。
綿毛が密集して生えて、まるでムートンのような毛並みを持つ灰猫が、首筋に密着してくれると、それはもう夢心地・・・
黒猫は私の後ろのベッドで、相変わらずモミモミしている。
そんな中で私はいつの間にか眠りに落ちている。
気が付くと、黒猫も太ももの上で丸くなって寝ている。
首には灰猫襟巻き、膝には黒猫膝掛け、何と言う至福の一時!・・・暖かい!軟らかい!ツルツル、フカフカ!
家族の中で私だけしか味わえない時間だ。
何故か他の家族にはしない。
但し、良い事ばかりでもない。
こいつら時々寝惚けて、いきなり握る。
しかも、思いっきり爪を出して握るので、爪がスカッと刺さり、私の肩や足は穴だらけ。
まあ、猫飼いの勲章みたいな物か?
こいつら時々寝言も言う。
寝ながら「ニャニャ」とか「ウニャ」とか言いながら、その度に「握る」。
どんな夢を見ているのだろう?
最近黒猫は、まるで言葉を喋るかのようにウニャウニャ言っている。
丁度「あの猫 」や「この猫 」のような感じでいつも喋っているのだが、何を言っているのかサッパリ分からん。
さあ、後一月で正月だ。
今度の正月は9日休む事にした。
長めの休みで猫と過ごす時間を満喫しようと思う。