「ハイテクにはローテク」
これは、私が「ホンマでっかTV」に出た時に言った言葉である。
先週、「アノニマス」のハッキング攻撃が報道されていた。
恐らく、このニュースを見た大半の人は、ネットからのハッキングに意識が向いているだろう。
しかし「ハイテクにはローテク」、ハイテクはローテクに弱い。
インターネットセキュリティーはハイテクの部類で、かなりのセキュリティーがかけられている。
そんな厳しいセキュリティーを突破するのはハッカーと言えど容易い事ではない。
しかし、そんな厳しいセキュリティーで守られているサーバーを管理し、使っているのは「人間」である。
厳しいセキュリティーを正面突破するより、人を騙してIDやパスワードを盗んだ方が容易である。
それを「ソーシャル・エンジニアリング 」と言う。
早い話が、振り込め詐欺ならぬ、ID詐欺である。
手法も、振り込め詐欺と変わらない「成りすまし」であり、それはローテクの部類である。
ハイテクばかりに気を取られていると、ローテクであるソーシャルエンジニアリングで足元をすくわれる。
ハイテクの部類ばかりに目が向いてしまっていると「頭隠して尻隠さず」になっている事に気付け無くなるのも人間である。
集団ストーカー―盗聴発見業者が見た真実 (晋遊舎ブラック新書 1)/古牧 和都