昨日バイトに行った。


内容は改築工事に伴う備品移動と聞いていたのだが・・・


その備品が~! 備品が~! 備品が~!


人体のスライス~!



とある医科大の改築工事の備品移動だったのだが、その備品が人体標本だった。


臓器だけならまだしも、人体を15ミリ程度に全身をスライスした標本、それも縦スライスと横スライス。

更に胎児の半割り標本まであった。


脳の標本には興味津々。

本物の脳の縦スライスや横スライス。


思っていたより大脳は小さかったし小脳は大きかった。


その標本を見ながら、ここが前頭葉で、扁桃体は・・・あ、こっちのスライスか~!ここが新皮質で、ここが辺縁系か~!と見ていたら、気が付くと後ろで3人オエップしていた。


いや確かにグロいのだが、物凄い経験をさせてもらった。


骨格標本は、頭から吊るしてあり、それをハンガーごと持って運んだのだが、ふと骨盤を見ると女性だった。

そう言えば肩幅も小さく、運んでいる時、頭蓋骨がこちらを向きつつ少しうつむいた感じ・・・ガイコツなのに女性だと思うとデートで歩いているみたいで、少し緊張。


そして横目で骨格を見ながら、きれいな鎖骨ですねと声をかけてしまった。


そのガイコツさんと記念写真を撮りたかったのだが、他のメンバーはオエップしているので諦めた。



標本はさすがにグロいので、記念に骨格模型の写真を撮って来た。



探偵が見た心の問題-模型

同僚がこの模型を運んでいたら、右の大腿骨から下が外れてバラバラになった。


同僚が組み立てようとしているのだが、上手く組めなくて困っていた。


よく見ると、大腿骨が下になっていたので組み直してやった。



しかし、標本の尾骶骨を見ると、やはり人間にも尻尾が有ったんだと実感する。



しかしこの仕事で一番の発見は、「グロい物を見てオエップする人は実際にいるんだ」と言う事だった。


私の感覚が異常なのかも知れないが、死んだ肉体は物に見えてしまう。

父親の時も母親の時も、血の気の引いた体は蝋人形にしか思えず、父だった物、母だった物と言う感覚だった。


何と言うか、セミの抜け殻のような感覚で、父や母は魂となって見えないけど身近にいると言う感覚かな。



しかし、あの人体標本、白っぽかったが、茹でてあるのか?






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