バイト先で行った現場、そこで昼食に入った中華料理屋。


そこで心温まる光景を見た。



その中華料理屋は中国人が経営するお店で、言葉は片言。


味はまあまあ良い。


そこで昼食を取りながら外を眺めていると、その店の4~5歳位の子供が歩道の街路樹が植えてある土の上で何やら立札を立てようとしている。


立札を立てて棒の下に土を盛って立てようとしているのだが、直ぐ倒れてしまう。

何度やっても同じ。


そこで一計し穴を掘って埋める事を思いついたらしく、おもちゃの熊手で穴を掘ろうとしている。

しかし、上手く行かない。


何度やっても駄目。

まあ当然。


そんな3センチ程度掘った位で立札が立つはずも無い。


すると、今度は穴と盛り土を併用し始めた。


中々賢い子だ。


しかし、上手く行かない。


その札を立てるには、少なくとも15センチの縦穴が要るだろう。

その15センチの縦穴を掘るにはおもちゃの熊手では無理。


頑張れ~と思いつつ、昼食を済ませて現場に戻る時にその立札を見た。


そこには子供の字で「おいしいよ」と書いてあった。



それだけで、その店にまた行きたくなった。

とは言う物の、すでに常連なのだが・・・


そんな家族の温かみのある店が私は好きだ。


以前にもそんな温かみのある店が会った。


そこも中華料理屋だったのだが、何かのキャンペーンをやっていた。

そこで娘さんが「三角くじ」を引いてくださいと箱を持ってきた。


その三角くじを引くと、手書きで「ギョーザ」と丸文字で書いてあった。

恐らくこの娘さんが書いたのだろう。


すると、家族全員で「おめでとうございま~す」と拍手されてしまった。


なんか、その素人っぽさと言うか、当ったギョーザよりも「家族全員で頑張ってま~す」と言う雰囲気が嬉しく、応援したい気持ちにさせられた。


昔はそんな光景は当たり前にあったのだが、今では見掛けなくなってしまっていたので嬉しくなってしまう。


そう言う私も、そんな環境で育った一人なので余計に嬉しくなってしまう。







集団ストーカー―盗聴発見業者が見た真実 (晋遊舎ブラック新書 1)/古牧 和都