盗聴バスターズに調査を依頼した映像がUPされている。


まずは1Fの調査映像から。

どうやら調査開始の風景らしい。

http://www.youtube.com/watch?v=V3uQ_Gdo6IM&feature=related


なるほど!

この映像には、私的には非常に面白い会話が最初に行なわれている。

それは後ほど書くとして、この盗聴バスターズを先に検証しよう。

まず機材だが、機材は結構な物を使っている。

調査も、別に問題はなくしっかりと調査はしている。


問題があるとすれば、自称被害者と言う物を理解していない事だろう。

もし、自称被害者と言う物を理解していれば、最初のトークでボタンのかけ違いがすでに始まっている事に気付いただろうし、最初から曲解している事にも気付いただろう。

そして、曲解を招くような事を言わないだろう。


調査は2Fに移る。

http://www.youtube.com/watch?v=j-k3rnnX-do&feature=related

そして結果報告

http://www.youtube.com/watch?v=SNrYpArLWkc&feature=related


ここで、調査ではなく部屋の様子を見てみよう。

この部屋の様子は自称被害者の人に共通した特徴である。


少し余談をしよう。

今、小学校等では生徒に掃除をさせようとしないモンスターな親が増えていると聞く。

掃除や片付けが学力とは関係ないと思っているのかもしれない。

しかし、掃除や片付けは学力と密接な関係がある。

片付けると言う事は整理すると言う事であり、それは脳の整理能力に直結する。

つまり、整理能力がなければ知識があっても、必要な時に取り出す事が出来ず、関係のない知識や理論を持ち出してきて当てはめてしまう事になる。

その結果、誤った答えを導いてしまう。


そう言う視点を持て、次からの映像を見ると面白い。


2Fの別の動画のタイトルがこれ「盗聴バスターズの科学的捜査は当てに出来ない」

http://www.youtube.com/watch?v=Pzqt_CIM_80&feature=related


この映像で語られている換気扇やテレビ火災報知機の映像がこれだ。


換気扇

1.http://www.youtube.com/watch?v=fTBJnZXwnV4

2.http://www.youtube.com/watch?v=b47CRMdlyIg


自分で分解しても怪しいと言っているだけで、盗聴器など出て来ていない。

また、モーターを動かせば電磁波が出るのは当然の話。


ここで、最初の盗聴バスターズのトークの話に戻ろう。

盗聴バスターズの人は「このレシーバーだとデジタルは音は聞こえて来ない」と説明し、依頼者は「やはりそうなんですか」と答えている。

ハッキリ言って、そのレシーバーはスペアナ形式のレシーバーでデジタルだろうがアナログだろうが音声は出ない。

この方法は、スペアナで反応が出た周波数に別のレシーバーで周波数を合わせて音声確認をして、盗聴器として声が飛んでいるかを確認する。

しかし、デジタルの場合は別のレシーバーでも音声確認が出来ないから、こうしたトークを使っているのだろう。


しかし、この依頼者はデジタル=レシーバーで音声が聞こえない。

つまり、自分の持っているレシーバーで電波を拾っても音が聞こえないのはデジタルだからと理解している。


しかし、この人の使っているレシーバーではデジタルは受信する事すら難しい。

その理由は、このレシーバーは受信範囲の上限が1000Mhz程度である事、そして変調がAMとFMしかない事である。

つまり、換気扇の映像で受信していた電波は、デジタルではない事が映像を見ただけで分かる。


こうした認識の違いで誤解が生じる。


盗聴バスターズの人の難点と言えば、デジタル電波とはどう言う物かという説明が無い。

この人がどうと言う訳ではないが、盗聴発見業者を名乗っていてもデジタル電波を説明できる業者は数少ないのも事実ではある。


デジタル電波の説明も無く、この手の人に「デジタルは聞くことが出来ない」と言う事は、「音声として聞こえない電波はデジタル」と言う誤解を植え込む事になってしまう。

それは、結局自分で自分の首を絞めるような物でしかない。


結局、一生懸命まじめに調査をしてもこんなタイトルで動画をUPされてしまう事になる。

「盗聴バスターズの科学的捜査もインチキ」

http://www.youtube.com/watch?v=CDTllc9mdd8


実際、私もかつてはこの機種を使っていた事もあるが、自称被害者さんには逆に疑念を抱かせる結果になることが多く、この機種を使うのを止めた。

ハッキリ言えば、この機種を使う理由はパフォーマンスでしかないく、別にこの機種を使っているからデジタルも見つけられると言うわけでもない。

少し専門的な話をすれば、この機種はデジタル電波の存在を確認する事は出来ても、その発信源を特定する事は出来ない。


発信源を特定する事が出来なければ、デジタル電波の存在が確認されれたら依頼者に不安の種を植え付けるだけになってしまう。

そして、それが無線LANだとか説明すれば「ごまかし」と受け取られる事も少なくない。


また、デジタル盗聴とは携帯電話を使った盗聴であり、それは電源の問題と電話の機能の関係で現実には盗聴に使うには極めて難しくなっている。

また、デジタル盗聴器と言って売られている物は、実際にはデジタル変調は使われておらず、複数のアナログの周波数を高速で切り替えて飛ばしているに過ぎず、デジタルと言っているがデジタルではない。


また、デジタル盗聴(携帯電話)は、通話状態でなければ電波は飛んでいない。


そうした「デジタル」を調べるのに、この機種は相応しくない。

もし、本当にデジタル盗聴が使われていて、調査している時に相手が聞いていれば電話を切るだろう。

つまり、この機種で受信しているのは「デジタル盗聴」以外のデジタル電波だけで、依頼者に不安を与えるだけの機種でしかない。


実際にデジタル盗聴に対応したければ、デジタル電波を受信できる機械を探して使うよりも、携帯電話のシステムを勉強すれば通話状態でないデジタル盗聴(「携帯電話)でも簡単に見つけられる方法もあるのだが、それは企業秘密。


まあ、説明しても理解できる人は少ないと思うが、デジタル盗聴とは携帯電話にイヤホンマイクを差し込んで、自動着信にして呼び出し音を消した状態の携帯電話を仕掛ける物。

それに使える携帯電話の機種は、第二世代までで、第三世代携帯では使える機種が極めて少ない。

第二世代携帯でも、使える機種は限られている。

早い話、古い携帯でなければデジタル盗聴は難しい。

これが、デジタル盗聴を見つける方法の大きなヒントではある。


まあ試しに、実験をしてみるといい。

自分の携帯電話にイヤホンマイクを差し込んで、自宅の固定電話に電話をする。

そして携帯電話をテレビ等の音の出る物の近くに置き、固定電話でどれだけ聞こえるか聞いてみる。


その聞こえて来る音が、デジタル盗聴の実力である。

大半の携帯では1M離れたテレビの音を聞くのも難しいだろう。


そんなレベルの物で盗み聞く事が出来るかを、身を持って体験しなければ色々な意味で理解する事は難しいだろう。

「一事を経ざれば一智に長ぜず」である。


次は火災報知機の分解映像

http://www.youtube.com/watch?v=OTN-jWy0Ho8

http://www.youtube.com/watch?v=9MOYxkpZIaQ&feature=related


これだけ分解しても何も出て来ていない。

まあ、この映像でわかる事もある。

それは、この火災報知機が外部電波の影響を受け易く、反応しやすい構造である事。

お椀型した金属・・・つまりパラボラ構造になっている。

つまり、火災報知機の下では反射した電波が集束されて強電界を形成すると言う事である。


そして3Fの映像で盗聴バスターズの人がテレビを分解している

http://www.youtube.com/watch?v=ty58Y_VDSbY

http://www.youtube.com/watch?v=IWX7YKU-m3Y


ハッキリ言って、これはたまらん。

実際私も何回かやらされた事がある。

これをする時には、テレビの調子がおかしくなっても一切責任は取らないと言う念書を書いてもらわないと、後から何を言われるか分からない。

盗聴器を付けたとも言われかねないので、よほど慎重にやらなければならない。

なので、私は念書を取った上で、分解しても組み立てはしない旨の了解を取ってからでしかやらない。



まあ、この人が心配している物のほとんどが、盗聴器を仕掛けても意味の無い所ばかり。

盗聴器を仕掛けても意味の無い所とは、音が出る機械である。

例えば、換気扇のモーターはモーター音ばかり拾って会話は聞けない、テレビはテレビの音声ばかり拾って会話は聞けない、洗濯機も洗濯機を回す音を拾って会話は聞けない。


そんな物に盗聴器を仕掛けても何も聞けない。



盗聴発見とは因果な仕事である。

より綿密に調べようと機材を揃えて技術も身に付けても、依頼者の不安を取り除く事は出来ない。

企業相手だけをしていれば問題は無いのだが、依頼者の大半が個人客。

その個人客の9割がこうした客だ。


こうした客に綿密に調べられる機械を使えば、それは自分の首を絞めることになってしまう。

私も昔は技術を磨き、より良い機材を使って調査と言うサービスに磨きをかけようとしていた時期もある。

しかし、そんな調査技術の向上よりも、小、中、高の学校で習う「理科」をもう一度勉強し直した方が役に立つ。

と言うか、基礎知識からやり直した方が「スキル」と言う面で向上したり幅広く使える。


例えば、「盗聴」と言えば電波を思い浮かべ、電波の事を勉強しようとする。

しかし、高校の物理で習う「波」。

最初は「水面の波」そして「音の波」そして「電波や光の波」と、順を追って勉強すれば、依頼者が超音波とか低周波とか言ってきても、「波」の理論は全て同じで全てに応用が利く。

違いは、音や光の特性だけ。

それを、電波の事だけ勉強していれば、依頼者が「超音波」とか「超低周波」とか言って来ると、言葉を詰まらせながら「音の事はちょっと分かりません」と言う羽目になる。


音にドップラー効果があれば光にもドップラー効果はあり、電波にもドップラー効果はある。

皆原理は同じなのだ。


電波がどのように音声加工されて飛んでいるかと言う説明も、音の「音色」の説明と同じ説明すれば良いし、音の固有周波数と同じ説明で「てい倍」も説明出来る。


何より、勘違いを科学的に説明できて実験して納得させる事も出来る。


結局、必要以上の機材導入や有名無実な知識のひけらかしは、技術屋のマスターベーションでしかない。






盗聴器・盗撮カメラ発見と防犯の情報ガード



集団ストーカー―盗聴発見業者が見た真実 (晋遊舎ブラック新書 1)/古牧 和都