今日、奥歯を抜いた。
奥歯の根っこの周りの歯茎の痛んでいる所も除去した。
そして今日明日の安静を言い渡され、風呂も禁止された。
歯医者から帰りベッドで横になっていると、黒猫がやって来て口の匂いを嗅ぐ。
抜歯したため、口の中は血だらけ。
その血の匂いを嗅いでいるのだろう。
すると、「グルニャン」と言って部屋を飛び出して行った。
心配してくれているのか?
そして、眠りに付いた。
目が覚めると、黒猫が枕元にいる。
看病してくれてたのか?と黒猫を撫でようとしたら、何かが視界に入った。
私の枕元に何か置いてある。
??? !!!
それは血まみれの雀。
どうやら黒猫が獲って来たらしい。
これを食って元気を出せと?
いや、お気持ちはとってもとっても嬉しいんだが、ごめん食えん。
とりあえず、猫に「有難うね」とお礼を言う。
よく見ると、かなり羽根をむしってある。
食べやすいように羽根をむしってくれたのか?
そのお心使いはとってもとっても有難いのだが、俺に気を回さずお前達で食べてくれ!お願いだから。
・・・・黒猫と、そんなやり取りをしていたら、灰猫も入って来た。
ちょうど良い所に来た、お前食わんか?
ん? 灰猫の様子がおかしい。
びっこ?
・・・違う、前足に何か握っている。
前足から何か聞こえる。
ブブブブブ・・・
何かの羽音に聞こえる。
握っていたのはハエだった。
ハエを、肉球の間に挟み、招き猫のように前足を握り締めて持って来た。
それをどうせよと?と思ったら、前足を握ったまま手を返してお口にポイ。
そして、モグモグゴックンした。
・・・・何がしたかったのか?灰猫の行動は謎である。
そして二匹は出て行った。
この時とばかりに、血まみれの雀をティッシュでくるみ、コンビニ袋に放り込み、さらにその上からもう一枚コンビニ袋をかぶせて、きつく縛って始末した。
その後、黒猫が戻ってきた時に「雀さん有難うね」と頭をナデナデ。
先日のムクドリと言い、今日の雀と言い、またこの時期がやってきた感がある。
後一月もすると、今度はセミの時期に入る。
灰猫は、蛾が好きだ。
灰猫の蛾を咥えてくる時の顔は、まさに「沈黙の羊」そのまま。
まあ、捕食は猫のお仕事のようなもの。
捕食された動物を、可愛そうだとか、気持ち悪いだとかは別にして、獲物を獲ってきたら褒めてやらねば・・・