今朝寝ていると、ムクドリの騒ぎ声で目が覚めた。
ムクドリがギャーギャー鳴き、警戒音を発し続けている。
この騒ぎ方や声のトーンから、ただ事ではない事が伝わってくる。
これだけ騒ぐのは、危険が近付いているのか、仲間が捕食されたかだろう。
とりあえず屋上に出てみると、屋上の周りをムクドリ達が奇声を発しながら行ったり来たり。
そして、1羽のムクドリが屋上の手すりに停まり、私に向かって奇声を発している。
.・・・これは・・・、何故だがそのムクドリの声が子供を案ずる声に聞こえだした。
しかし、屋上には私と灰猫・・・?黒猫がいない!
そして、黒猫の名前を呼んでみたが、黒猫は現れない。
犯人は、我が家の黒猫か?
しかし、私は動物同士の事には干渉しない。
捕食の関係は自然界の摂理であり、人間の感情で摂理を曲げればろくな事にはならない。
そして、家の中を調べてみると、1Fで黒猫とムクドリを発見。
とりあえず、致命傷は負わせていないみたいだ。
そして黒猫には「凄いね~!」と褒め、広い所で頑張れ~!と、店のドアを開ける。
店のドアを開ければ、ムクドリも隠れる所は沢山あり運が良ければ助かるだろう。
猫も、広い所での追いかけっこの方が面白い。
後は黒猫に任せ、ベッドに入る。
1時間ほどすると、黒猫が帰ってきた。
鳥は咥えていない。
・・・逃げ延びたか~!
そして、猫を褒めながらベッドで一緒に寝る。
で、ちょっとトイレと猫に言い、1Fへ。
ムクドリを最後に見たところを調べると、いた。
そのムクドリを捕まえ、傷の具合を見たが、数箇所猫パンチによる傷はあったが致命的なものも鳴く元気だった。
ただ、羽の付け根に少し深い傷があった。
周りに猫がいない事を確認し、逃がす事に。
しかし、ムクドリは私の手の中でギャーギャー鳴いている。
そこで、ムクドリに「騒ぐと猫が来るから静かにしてろ」と口を近づけて言うと、騒ぐのを止めた。
・・・言葉通じるんか?
そして、忍び足で屋上へ・・・
逃がそうと思った瞬間、黒猫が追いかけて来た。
見つかってしまった。
そこで、猫達が登れない所にムクドリを停まらせようとするのだが、片足は移動しても、もう一方の足で私の指を摑んで放そうとはしない。
足元を見ると、猫が二匹に増えている。
そして、期待のこもった目で私を見ている。
猫には、ちゃんと捕まえろよ!と言いつつ、ムクドリには早く遠くに逃げろ!と言い、板ばさみ状態が続く。
そして、早く飛んでけ!と催促すると、ムクドリは飛んでいった。
そして猫達に「行ったぞ~!」とけしかけるも、ムクドリは隣のビルから急降下して行った。
猫達は隣のビルの手すりまで追いかけて、逃げられたと分かると私の所まで戻って来てコロンコロンし始めた。
取り逃がしてしまった事の照れ隠し。
そして、猫には「残念だったね」と励ます。
あのムクドリが傷付き息絶えるのも、生き延びるのもムクドリ次第。
それも「弱いものは生き残れない」と言う自然の摂理でしかない。
で、ふと頭上を見ると、あのムクドリの親?が庇に停まって見ていた。
今度は、猫も一緒なのに、警戒音を出さずに静観して見ていた。
それは、危険として見ていなかったと言う事なのか?
その親鳥?は視線が合うと、一旦首をひねり我子?の方に飛び去って行った。
・・・礼なのか?
そして、私も猫達を引き連れて再びベッドに入り、猫達と夢の世界へ旅立った。
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