何でもかんでも自粛、何処でも節電。

なんか違う気がする。


自粛は経済の停滞を招き復興を遅らせる。

復興に一番必要な物は経済力。

その経済を停滞させててどうするんだ?


被災しなかった地域の人が、通常と変わらぬ日常を送る事が大切な事なのに。


あの節電を呼びかけるACのコマーシャル。

東京電力や東北電力以外の地域で、節電する必要があるのか?


そもそも震災の被害を受けた地域は50Hzの地域。

50Hzで発電を行っているのは東京電力と東北電力と北海道電力の3社で、その他の電力会社は60Hzで発電しているので、60Hz地域から電力を供給しようとしても、周波数変換をしなければ使えない。


その周波数変換所は、東清水変電所、佐久間周波数変換所、新信濃周波数変換所の3箇所しかなく、一定量しか送れない。

その為、60Hz地域で節電しても50Hz地域に送る電力が増えるわけではない。


あのCMは、震災直後に出没したチェーンメールと変わらない。


枝野官房長官も最初の頃は「東京電力」と「東北電力」の地域と言っていたが、その後言わなくなった。



ACのコマーシャルも、一つのコマーシャルの中で「部屋の電灯はこまめに消しましょう(西田氏)」と言い、「間違った情報に惑わされないようにしよう(猪木)」と言っていた。

それが最近では、「それって本当に必要ですか」と言って「電灯をこまめに消す」というコマーシャルが流れている。


間違った情報を流して惑わしてるの、あんたらACジャン!


蛍光灯は、最初にピカピカする時が最も電力を消費する。

光ってしまえば然程電力を消費しない。

蛍光灯は、光り始め(グロー放電)の時に一瞬高電圧がかかり、その後アーク放電になると低電圧に移行する。

だから、長時間使わない場合は別として、蛍光灯は点けたり消したりするより、点けっぱなしの方が電気を食わないと、中学の理科の時間に習った。


そうした節電の誤解は冷暖房にもある。

こまめにエアコンを消す。

しかし、今のエアコンは最初に一気に冷やしてその後はこまめに温度調節をする。

一寸した外出の時にエアコンを消すと部屋の温度は上昇し、それを冷やす為に一気に冷やそうとする。

その時が一番電力を消費する。

エアコンも、1時間程度の外出なら消さない方が消費電力が低い。


それを節電と言って、エアコンをこまめに消していたら逆効果にしかならない。


窓に竿を数本立てかけて、朝顔でも植えて窓に朝顔のカーテンを作っておけば、部屋の温度の上昇を抑えられるのでエアコンの消費電力を抑える事も出来る。

ちょっと進めて胡瓜なんか植えておけば、食費も抑えられる・・・しかし、たぶん胡瓜は食いきれないし、1日収穫が遅れるとヘチマみたいにでかくなる。



しかし、そうしたACのコマーシャルやら官房長官の発言の経緯から、震災に便乗してCO2削減の方向に持っていこうとしているような・・・

今の政府がそこまで考えているのなら、結構したたかな政治家なのかもしれない。


福島の原発はもう使い物にならない。

新しい発電所が出来ない限り、電力不足は解消されない。

つまり、計画停電は数年間と言う単位で長期化する可能性がある。

一度猛暑の中で計画停電が実施されてエアコンの無い夏を体験させ、それが長期化するような話しになればソーラーの普及に拍車が掛かるだろう。


福島であんな事故を起こしてしまえば、新たに原発を受け入れる所も出てこないだろうし、福島で再建する事も難しいだろう。


60Hz地域でも震災に便乗して節電を訴え、看板の電気を消していたり、コンビニなどで商品棚の蛍光灯をいつまでも消している訳にも行かないだろう。

で、LEDを普及させてしまえば日本の消費電力はさがり、CO2の排出量が減る。


それは新たな産業の育成や雇用を生み経済が活性化される。


もし、今の政府がそこまで考えているのなら大した物なのだが・・・



しかし、LEDはもっと光量を上げて耐久年数を落とさないと、かつての任天堂のプラスチックトランプと同じ失敗をする事になる。

耐用年数4万時間と言う事は、4万時間は交換しなくて良いと言う事で、購入した人は4万時間リピートしない。

最初は売れても先細りしてしまう。

再購入させるには、光量を少し上げた新製品をこまめに出すか、耐用年数を落とすかしないと会社は存続できないだろう。


ちなみに、あの「ポポポポ~ン」はそろそろやめてくれ。





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