先日、完成したマンションの内覧会が行われ、そこにモンスターが現れたと現場監督から聞いた。


そのモンスターは、住宅アドバイザーなる人を引き連れて、パチンコ玉と水平器を持参して来たと言う。


そして、床にパチンコ玉を転がし、水平器で測っていたそうな。


そして言ったそうな。


「3ミリ傾いている」・・・・



パチンコ玉に水平器・・・・TV等で、住宅の傾きを調べる方法として紹介されている方法ではある。

しかしだ、それは一戸建ての住宅の手抜き工事や地盤沈下による傾きを調べる方法。


それをマンションでやるとは・・・


ハッキリ言って、そのモンスターは騙されまいとして、騙されている。

恐らくその住宅アドバイザーは何も知らないか、詐欺師。

そんな住宅アドバイザーに何万もの金を騙し取られている。


そのマンションは、バリアフリーになっている。

そのモンスターがクレームを付けたのは、2間続きのフローリングのリビングで、幅が8mほどある。

その両端の誤差が3ミリ有ると文句を付けた。


さてここで、バリアフリーのフローリングとそうでないフローリングの違いについて説明しよう。

バリアフリーでないフリーリングは、フローリング材の下に根太等の下地を組んである。

その為、水平の調節が出来るが、バリアフリーの場合はコンクリートに直張りするので調節が出来ない。


床のコンクリートを打設する前にレベルポイントを出し、そのレベルポイントに合わせてコテでコンクリートを均して行くので、どうしても若干の凹凸は出てしまう。

フローリングを張る時に、そのまま張ってしまえば、うねりのある床になってしまう。


その為、低い所に薄ベニヤ等を噛ませたりしながら調節して行く。

つまり、高い所に合わせて真っ直ぐになるように張る形になり、完全な水平を出す事は不可能に近い。



そもそも、地盤沈下による傾きや、床下下地の手抜きを調べる方法を、地盤沈下も床下下地も無いマンションにする意味があるのか?


バリアフリーかそうでないかは、玄関入れば一目瞭然だろう。


こうした所にも、「信じる人は得をし、信じない人は損をする」と言う人間の社会性の原則が現れてるよな。

この原則はこのブログで何度も書いているが、初めて読む人の為にもう一度書いておこう。

人を信じる人は、騙される事もあるが、騙される事で人を見る目が養われて騙されないようになり、人を信じない人は人を見る目が養われず、騙されやすくなる。

その結果、人を信じる人は人生において得する事が多くなり、人を信じない人は損をする事の方が多くなる。




監督から聴いた話で一番驚いたのは、高校の卒業祝いでマンション。

金持ちの感覚はわからん。