以前調査に伺った方からのご相談。
大まかな流れとしては、被害妄想に陥った子供を心配した親が、子供を安心させる為に盗聴発見の依頼をして来た訳だが、一向に不安が消えない。
まあ当然と言えば当然。
この「当然」の意味が分かっていない。
分かっていないから、被害妄想が消える事は無い。
当然の意味は「否定」
被害妄想を消す為に盗聴発見の依頼をする。
問題はそれが「否定」なのか「肯定」なのかである。
子供が話す事を肯定的に受け止めて、子供に向き合って依頼して来るのなら、改善方向に向かうだろう。
しかし、子供の話す事に、現実的に有り得ない事を認めさせる為の依頼は、否定であり何の解決にもならず、悪化するだけ。
つまり、被害妄想の原因は、親の望む方向以外は全て否定、問題が起これば全て子供が悪いと責める親にある。
調査しながら、その子の「やりたい事」に話を向けると、出て来る出て来る。
目をキラキラ輝かせて話す話す。・・・現実的ではないけれど。
子供のやりたい事の話を肯定的に聞いている間は、不安は消えていた。
本当に子供を心配しているのか、思い通りにならない子供にイラついているだけなのか、その違いに気付かなければ何も解決はしない。
集団ストーカー―盗聴発見業者が見た真実 (晋遊舎ブラック新書 1)/古牧 和都