岡田ジャパン、惜しくもベスト8進出ならず。

しかし良くやった!


今回のワールドカップは、今の日本に対する良い教訓を残している。

それに気付いている人は、どれだけいるだろうか?・・・


今回のワールドカップに、今の日本の問題が集約されている、そして打開策も岡田ジャパンが示してくれている。


ワールドカップに向けた強化試合で日本は4連敗。

マスコミはこぞって岡田バッシング。

ワールドカップで1勝も出来ないとか、やめろとか、散々な書かれよう。

ファンが岡田監督の解任を求めたり、罵詈雑言の嵐。


しかし蓋を開けてみると、アウェイで初めて予選リーグ突破の快挙、決勝トーナメントでも全くの互角で延長でも決着が付かずPKでの敗退。


こんな展開になるとは誰も予想していなかった。

あれだけ岡田バッシングをしていたメディアも、掌を返したように、あそこが良かった、ここが良かった。

そんな事は、結果を見てからなら誰でも言える。


そこに、今の日本の駄目な所がある。

と言われて、この時点で自分で気付けないのであれば、その人は今の日本を駄目にしている一人だろう。


岡田監督でやって行く事になったのなら、どうして最後まで信じられないのだろう?

例え強化試合に4連敗しても信じ続けられないのだろう?


私は強化試合で負ける事は決して悪い事ではないと思っている。

このブログで何度も書いているが、社会性の基本は相手を信じる事。

そして失敗は成功の元、ノウハウとは失敗の積み重ねである。


野球でも、オープン戦で強いチームはペナントレースで活躍しない事が多い。


失敗しなければ問題点が見えてこない、その問題点を修整しても違う問題点が浮かび上がり、また修整。

それを繰り返してより良い製品が生まれる。

チームだって同じだろう。


社会性の基本は人を信じる事。

人間の社会性は協力と分け合いで成り立っている。

自分が協力したら相手も返してくれる。

自分が協力したら、相手も返してくれると信じなければ、協力と分け合いは成り立たない。

つまり、人を信じられなくなると、社会性は崩壊する。


岡田監督を信じられなかったマスコミやファンは社会性を失いかけていたのかもしれない。


今の日本の政治も同じ。

岡田ジャパンが強化試合で4連敗してバッシングするのと同じ様に、誰が総理大臣になっても、自分が期待した結果がすぐに出ないと、すぐにバッシングが始まる。


国やシステムを作り変えようとしても、期待した成果がすぐに出なければバッシング。

そして総理が変わる。

そしてまたバッシングして総理が変わる。

全ての政策は中途半端で、何もやり終える事は無い。


そして何年経っても、中途半端なまま。



アイデアが次から次へと湧き、仕事を次から次へとこなし、しかアイデアと言ってもアイデアと呼べるような物でもなく、仕事も全て中途半端

まるで、日本という国が躁病の様相を呈しているようだ。

躁には必ず鬱が伴う。


鬱病や統合失調症などの精神疾患にかかっている人は10人に一人、一度は精神疾患と診断された人は5人に一人とまで言われている。


精神疾患は社会性が失われる。


今の日本を立て直すには、政治が悪いとか文句を言うより、一人一人が騙される事があっても、人を信じ続ける事だろう。

人を信じ、国を信じる事、そして国はその信頼に応えようとすれば、この国は自然と良くなる。

小賢しい政策よりも、社会性を取り戻す事だろう。


そしてマスコミも、疑心の種を植え付ける報道は控える事だろう。

今のマスコミは、国民に疑心の種を植え付けるような報道ばかり。


日本が太平洋戦争に突入した背景にも、マスコミの先導がある。

新聞が国民を煽り、世論を味方に付けて強硬路線を強調。

新聞が国民を煽らなければ太平洋戦争は回避されたかもしれない。

そして戦争に負ければ、国民を煽っていたマスコミが政府を叩く。


今も昔も変わっていない。


最初から完璧な物などない。

失敗と修整を繰り返さなくては、完成度の高い物等作れるはずもない。

失敗して修整すると、マスコミは「ブレる」と言ってバッシング。

人間やってみなけりゃ分からないし、失敗しなけりゃ分からない。


普天間問題だって、恐らく鳩山総理は本気で問題を解決しようと思っていたのだろう。

しかし、実際にやってみると簡単には行かない。

行く訳もない。


普天間問題で、連立政権から離脱した政党。

それなら、自分の選挙区に基地移が設出来るのか?

自分の選挙区すら説得出来ない奴が他所の県を説得できる訳もない。

自分の選挙区に移設せずに他所の県に移設させようとする事は、押し付けじゃないのか?

自分でも出来ない事を押し付けあうより、知恵を出し合って出来る事を模索した方が良いんじゃないのか?


相手をけなしたり、非難し合っているより、お互いの良い所を認め合い、足りない所を補い合う事が、人間の社会性の利点を最大限活かせるんじゃないのかな?


なんか、党首討論を聞いていても聞き苦しいだけ、難しい言葉を使った子供の喧嘩のようだ。

まあ他所の国でも似たような物だが、他国にないのなら日本独自の協調型政治って言うのを作れば良い。

協力と分け合いこそが、人類を進化させてきた原動力なのだから、協力と分け合いに磨きをかけた方がいいんじゃないのか?

国も国民も社会性が崩壊しているから、色々な問題が山積みになって来るんじゃないのか?


岡田ジャパンも、強化試合で4連敗して、団結して協力しないと難局を乗り越えられない所まで行ったから、すばらしいチームワークが生まれたんじゃないのかな?


そんなプレーから勝ち負けではない何かを感じたから、感動するんじゃないのか?


日本再生は岡田ジャパンのように、自分のスタイルを捨てて協力し合う事じゃないのかな?

岡田ジャパンが世界に通じたように、今の日本も協力し合えば、まだまだ世界に通用するんじゃないのか?






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