お大事に 」に掲載した動画だが、あの動画の人の最後の言葉は実に深く、心に病を抱えた人のネット上に現われる症状を理解し易い。


「本当、話したいと思う」

「人の所に死ねって書いて、反応を見たいんですね」

「無視だったら何にも無いだろうし、怒ってきたら怒って来たで、また死ねって書けば、また何か反応してくれるだろうし、それだけ生きている実感が持てます」


この心理は理解し難いかもしれないが、この「生きている実感」と言う部分はリストカット等の自傷行為をする人の心理と共通している。


ネット上でしばしば見られる「釣り行為」もこの心理なのだろう。

この心理が分かると、更に面白い物が見えてくる。


それが、掲示板などでIDを変えて別人格を装う人の行動だ。

集団ストーカー系の掲示板を例にすれば、一人で集団ストーカー肯定派と否定派を演じ、それがばれた時にまた新たな人格で現われて自分のサイトのURLを晒して、自分に対する誹謗中傷をする事もある。


自分に対する誹謗中傷は、常識では考え難いので、気付く人は少ない。


他人の振りをして、自分の誹謗中傷を書けば、釣られて攻撃する奴もいれば、擁護する奴もいる。

事の善悪は抜きにして、誰かが自分に興味を持ってくれる事が、その人の「生きている実感」になる。

それこそが彼らにとっての本当の「釣り」で、それはネットを使ったリストカットと言う意味合いを持つのだろう。


但し、彼等には創造力に欠ける面がある。

その為、ほとんどがコピペやオウム返しで、自分自身の言葉が無い。


その顕著な例が、「はてなキーワード」の編集合戦だろう。

今では削除されてお目にかかれないが、Chartreuxと言う人物が噛み合わない論議を展開していた。


しかしその内容の大半は「AGSAS」のコピペばかりで、自分の主張は皆無だった。

当時、論戦の相手をしていた人(USER001氏)に「相手は構って欲しいだけの人なので、論戦は無駄です」とご忠告申し上げた事も有ったのだが、そのUSER001氏と私に対して、同じ言葉を使って返す所など非常に分かりやすい。

そして、恐らくかの御仁は「被害妄想は持っていても自称被害者とは一線を画す」と言う事も分かって来た。

言うなれば、自称被害者と言う物を利用して「自分の生きている実感」を求めているのだろう。

恐らく、こうした心理には表裏の二面性があると予測される。


一つは、被害者を演じて同情や反論を受ける事で自分に興味を持ってもらい、被害者を否定する事でいきり立つ被害者から自分に興味を持ってもらおうとする心理。

もう一つは、荒唐無稽な被害者のサイトを見て、否定論戦をする事で自らの不安を押さえ込もうとする心理。


コミュニケーションがネット中心になっている世代の症状を見抜くには、こうしたネットに現われる症状の分析が今後不可欠になるだろう。



この押さえ込む心理は、「人の振り見て我が振り直せ」的な方法に応用出来る。


ここ数日、自称被害者のサイトへのリンクが主体だったのだが、実はこれもJG式脳トレの一つだ。

健常者には何かと不快な物にしか感じないかもしれない。


今まで、自称被害者は「ネットをしない事」を原則としてきたが、その事と矛盾すると思うかもしれない。

しかし、病識さえ持っていればそうしたサイトが異常に見えるだろう。

そして自らの経験から、その人の感じている世界が理解出来るだろう。

同時に、その人の間違いも手に取るように分かるだろう。

それは、自分を他人に投影して自分を理解する事であり、自分を客観的に見る一つの方法である。


今まで色々な相談者にアドバイスをしてきたが、面白い傾向がある。

まず、病識の無い人が自称被害者のページを見ると同調傾向が出易く、病識のある者が見れば強い拒否反応を起す傾向がある。

そして、客観的に自分を見る練習を積むと、そうしたサイトを見る事が痛くなくなる。

自分と重なるから見るに耐えなくなり、改善されて自分と重ならなくなると、見ても痛みを感じなくなり、自分で気付かなかった自分の欠けていた物に気付く傾向がある。

欠けているものに気付けば取り戻せばよい。


但し、閲覧するサイトはその人の段階に合わせて厳選したサイトだけに限定しないと、依存傾向が出たり、サイトの発する波動の影響を受けて、自分の精神が不安定になったりもする。


しかし、これは必要なトレーニングでもある。

それは、再発の予兆を知り、再発の予兆が出たら自重する為のトレーニング。

再発者は、主に予兆が出ても自重出来ずに失敗する。


色々と焦りもあるだろうが、まずは予兆を自らの体で知り、予兆が出始めたら自重する事を覚える事が必要だ。

自分のペースを自分で把握してコントロールする事が再発防止につながる。

また、予兆を自覚出来る様になると、持ち堪える事も出来る様にもなる。


ちょっと野蛮な話かもしれないが、殴りあう時に、殴られるのが分かっていれば、体勢を整えたり力を入れたりして堪えられるが、予期せずに殴られるとモロにダメージを受けてしまう。

それと同じだ。


その予兆は、まず自律神経系の体の変調を知る事。

もう一つは、最初にも書いたが日記やブログ(出来ればプライベートモードで)を付けていると分かる。

特にブログを毎日書いて、以前に書いた事を読み返してみる事。
太文字や色、文字の大きさの変化、そして内容の変化を冷静に見直してみる事だ。


本当なら、第三者に変化をチェックして貰うのが好ましい。







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