先日追跡AtoZで最新の脳科学で、虐待と脳の関係をやっていた。
体罰を長年受けていた人達の脳をMRIで調べた結果、前頭前野の一部でおよそ19%体積が少ない場所が有る事が見つかっている。
また、幼年期に言葉の暴力を受け続けた人の脳は聴覚野が12%減少していたり、性的虐待を受けた人の脳の視覚やが18%減少していたり、受けた虐待に符合する脳の部位の体積の減少が見られる。
私的には予想通りの内容だ。
こうした事は、こうした人と接していれば感覚的に分かる。
このブログでも何度も書いているが、必要な時期に必要な経験をしなければその部分が成長しない。
そして、その対応策として行って来た「足りなかった経験を経験させる」事もその番組を見ると、間違ってはいなかったようだ。
成長しなかった所を活性かさせてやれば、神経ネットワークが形成されるはず。
そうした考えでやって来た訳だが、その番組では、今までは脳は変らない物と考えられていたが、実は脳は柔軟に変っていく物と言う事もやっていた。
番組ではロンドンのタクシードライバーの記憶力の研究を取り上げ、ロンドンのタクシードライバーの海馬は大きくなっており、経験の多さが脳の関係部位の質量を上げるとされていた。
どうやら方向性は間違ってはいなかったようだ。
但し、「足りなかった経験をさせる」と簡単に言っても、実際それが可能な人は限られる。
可能な人は、一旦自尊心を捨てる事が出来る人で、根気のある人。
ほとんどの人は自尊心が捨てられない。
そして直ぐに結果を求めようとしても、筋肉を鍛えてもすぐに筋肉が付かないのと同じ様に、脳の神経細胞もすぐには活性化しない。
変化が出るまで毎日続けて概ね半年かかる。
根気が無いと途中で辞めてしまうし、日記などを付けていないと、何がどう変化したのか自覚できない。