遠ざかっていた優勝まであと一つ!
惜しむべきは、万全の菊池投手と対戦できなかった事だ。
しかし伝統高って良い物だ。
先輩から後輩へ受け継がれていく伝統の中に自分もいる。
OBになっても、母校が甲子園に出場すると応援席では年代を超えて見知らぬOB同士や在校生が一つになれる。
そんな交流が、往復の応援バスの中でも行なわれる。
それが人と人とのつながりと言う物だろう。
だから、全てのOBが母校の甲子園出場を心待ちにする。
それが常連校なら尚更だ。
優勝すればまた良い選手が集まり、甲子園に近くなる。
その連鎖が伝統でもあり、その連鎖の中に自分もいる。
私は野球ではなかったが、一応スポーツ入学だった。
入学前から合宿に参加して、一番驚いた事は礼儀と言葉使い。
3年の先輩が顧問の先生と話す時、直立不動で自分の事を「自分」と言う。
立ち去る時は深々と頭を下げ「失礼します」と叫んでから退席する。
まあ視力の低下(白内障)で辞めてしまったが、その時の礼儀と言葉使いは叩き込まれた。
そう言えば、私の学ランどうなったのだろう。
運動部を辞めて新聞部に入り、甲子園の応援用として特注で作った学ランだったが、後輩が代々受け継がせるので譲ってくれと言われ、譲ったのだが4代目までは知っているがそれ以後どうなったのだろう。